Re:legend

りゅう

433:条件













「で、どういうことなの?私達には家の中にいろって言っておいて自分は浮気ですか?」

正座させられている僕の前で仁王立ちするエリカが僕に迫る。

「いや、その浮気とかじゃなくて…」

「そもそも誰よ、あの女」

女っていうか女の子って言うべきだろ、と突っ込みたいがロリコン王みたいなあだ名をつけられると嫌なのでやめておこう。

「あっ、私は水の魔女アクアです〜リュウ様の弟子になったのでよろしくです〜」

「水の魔女?弟子?は?」

エリカが状況を受け入れられずにいる。まあ、そうなるよな……

「あれ、アクアちゃんじゃん久しぶり〜」

リビングに入ってきたサラちゃんがアクアを見て言う。

「あっ、サラちゃん、久しぶり〜」

「どうしてアクアちゃんがここに?」

「リュウ様の弟子にしてもらったから来たんだ、今日からここに住まわせてもらうからよろしくね〜」

「ちょい待ち!リュウの弟子って、あんた魔女なんでしょ?リュウの弟子にならなくても十分つよいじゃない」

エリカがアクアに言う。エリカの言葉を聞きアクアは……

「実は私、まだ覚醒状態になれないんだ〜だからリュウ様に教えてもらおうと思って〜」

「魔女なのに覚醒状態が使えないの?」

「はい」

「はい。って…あんた、自信満々で答えないでよ。まあ、いいわ。あんたがリュウの弟子になりたいってのはわかったわ。ただ、リュウの弟子になりたいのなら条件がある」

エリカはアクアに勢いよくそう言い放つ。

「条件って何ですか〜?」

「あなたの実力を知りたい。弱い奴をリュウの弟子にさせるのは妻である私の恥だから、あんたが強かったらリュウの弟子になるのを認めてあげる」

エリカが訳のわからないことを言い始めたが僕には止めることができなかった。

「わかりました。で、どうやって私の強さを証明すれば良いんですか?」

アクアがエリカに尋ねる。するとエリカは少し考えてからアクアに提案する。

「とりあえず向こうにある訓練所で私と戦ってもらうわ」

「わかりました〜じゃあ、行きましょうか〜」

アクアはそう言いながら外にある訓練所へと歩いて行った。もちろん、僕達も一緒についていった。僕は何かあった時に2人を止めるために2人の模擬戦の審判を引き受けた。















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