Re:legend
431:水との遭遇
「リュウか…何か用?」
白の部屋を訪れた僕に白が尋ねる。
「ちょっと話があってな…どこか行くのか?」
「敵がこっちに近づいて来てる。すごい魔力の敵が…」
「え?敵の魔力は感じられないけど……エル、ここに近づいている魔力がないか調べてくれ」
「わかりました!」
エルが勢いよく僕のバッグから飛び出して魔法を発動させる。
「えーと、たしかにでかい魔力が近づいてます。ここに到着するまであと2時間くらいかと…敵は現在ビースト連合付近の海の上です」
「そんな遠くなのか…よく敵が来てるって気付けたな…」
僕は敵の気配を感じ取った白に驚きを覚える。
「まあね、最近なんか魔力の流れとかに敏感なんだ…」
「そうか、白、敵は僕が倒すから白はここにいてくれ…頼む…」
「わかった。リュウが留守の間みんなは僕が守ってあげるよ」
「ああ、頼む」
僕は白にそう言い残して白の部屋を出た。僕はエリカにハルカが帰って来たら家にいるように伝えるように頼んでみんなにも家にいるように言ってから家を出た。
ドリフトでビースト連合本土に移動した僕はエルに敵の詳しい位置を聞いた。そして昔手に入れてから使ってなかった魔法を始めて使う。
「スカイウォーク」
僕が魔法を発動させると僕は宙を自由に動けるようになった。
「さて、行くとするか…」
僕は敵がいる方角に猛スピードで飛んで行く。しばらく飛んで僕は空中で止まりバンクカードからエリュシオンを取り出した。
突如飛んで来た水の塊を僕はエリュシオンで真っ二つにする。
「お兄さんの武器すごいいい武器だね。ちょっと欲しくなっちゃった〜」
「ふう、かわいい女の子がそんな殺気を放ちながら近づいて来るのはどうかと思うけど…」
僕は僕に近づいて来る見た感じ8歳くらいの女の子に言う。ワンピースを着た青色の髪をグルグルと巻いた髪型の青い瞳の少女は僕の言葉を聞きニコッと笑いながら僕に近づいて来る。
「かわいい女の子って言ってもらえると嬉しいな〜こうみえて私、水の魔女だから見た目ほど若くないんだよ〜」
「水の魔女…」
ウィズやレグルスから何人か魔女が復活したと聞いてはいたがまさかここで遭遇するとは思ってなかった。
「さて、こんなところに行商人や旅人さんがいるとは思えないし、お兄さんは魔法使いか騎士ってことでいいのかな?」
「生憎だけどどちらでもない、これでも一応国王だからな…」
「国王…国王か…まさかこんなところでターゲットと遭遇するとは思わなかったよ〜」
水の魔女からターゲットと言う言葉を聞いた瞬間、僕は警戒をさらに強めた。
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