Re:legend

りゅう

425:救いたい













「さて、どうやらかなりまずい状況みたいだね」

「レグルス、なんでここにウィズがいるんだ?」

白を部屋に運んで寝かしつけた後、僕はレグルスに相談するために『強欲』の空間に訪れた。すると何故かここにウィズがいたわけだ…

「魔法や術式についてはウィズの方が詳しいからな…『強欲』の空間と『傲慢』の空間を一時的に繋げてるんだよ」

「そんなこともできるのか、じゃあハルカもここに入れるの?」

「いや、ハルカは入れないようにしてある。まだ、黙っているつもりだろう?それに彼も君以外誰にも知られたくないみたいだったしね…」

「そう…だな…ちなみにさっきのやり取りはハルカは知ってるのか?」

「いや、まだ言ってない。なんで突然私の体に入ってきたの?って聞かれたが適当に誤魔化しておいた…」

「そうか、ありがとう」

「礼を言われるほどのことはしてないよ。それより、彼の今後について話そう。今は一刻も無駄にできない。一応言っておくがガーディアンが完全に復活したら今の戦力じゃとてもかなわない…」

たしかに以前はフィーとメリドもいたしな…僕達だけじゃきついか……

「君は大方フィーとメリドがいないから勝てないと思っているだろうが全然違う。私達がこの前あいつに勝てたのはあいつがほとんど魔法を使えない状態だったからだ。私達を縛っていた術式の維持に大量の魔力を使っていたからね…」

「なるほど、ちなみに魔法が完全に使える状態だったらこの前勝てたか?」

「わからない…」

なるほど、ウィズの話を聞く限りガーディアンを復活させるのは必ず阻止しなければならないみたいだ。

「白を助ける方法はないのか?」

僕はダメ元でウィズに尋ねる。 

「一応あるにはある…が…おそらく不可能だろう…」

「教えてくれ、白を助ける方法を…」

「『嫉妬』の力があればなんとかなる…だが、やつが私達に強力する可能性はゼロだ」

「一応、やってみるか?『嫉妬』とも繋げることは可能だぞ」

「頼む」

僕の返事を聞きレグルスがパチンと指を鳴らす。すると僕の目の前には可愛らしい金髪の女の子が立っていた。















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