Re:legend

りゅう

422:決着











「これで終わりにしよう。ハルカ、もう少しだけ待ってね。これで終わらせるから…見ろこの拳を、友達の大切な物を取り返すための拳だ」

ウィズの全力の一撃がガーディアンに直撃する。ガーディアンはそのまま吹っ飛ばされ完全に消滅した。

「終わったな…」
「ふう〜おつかれさまなのですよ〜」
「お腹すいた…ウィズ、ご飯食べたい」

3人の大罪の魔族は自由に言いたい放題だ。そんな中、ウィズはハルカの体から離れた。

「おっと、大丈夫、ハルカ?」

ウィズが抜けて倒れそうになったハルカの体を僕は優しく受け止めた。

「………リュウさん…リュウさん…私、ちゃんと思い出しました。リュウさんのこともエリカのことも…」

「そっか、なら良かった」

僕はハルカの涙を拭き取りながら言う。

「どうやらエリカさんのことも思い出したみたいだね。よかった。じゃあ、僕達は帰るよ」
「さよならなのですよ〜」

そう言いながらメリドとフィーはこの場から消えた。

「僕達も帰ろうか」
「そうだな」
「はい」

僕とレグルスは『強欲』の空間に、ハルカは『傲慢』の空間に戻った。

「さて、これでお前の体ももと通りだ。いつでも戻れるぜ」

「そうか、ありがとなレグルス」

「ああ、あとこれで俺様がお前の体に入っても代償は要らなくなった。困ったら俺様に頼るといい、ここにいつでもこれるようにしといてやるからよ」

「わかった。ありがとう」

僕はレグルスに別れを告げて僕の体に戻った。

「ウィズ、ありがとう。おかげで大切な物を取り返せた」

「そうかい、なら良かった。また困ったことがあれば頼るといい、代償がいらなくなった今、私は遠慮なくハルカの力になれる」

「ありがとうウィズ、また遊びに来るね」

「ああ、いつでも来るといい」

ハルカはウィズに別れを告げて体に戻った。

「ハルカ、おはよう」

僕は僕の隣で眠っていたハルカに話しかける。

「よかった。リュウさんも元に戻ったんですね」

「うん」

「リュウさん、このまま少しだけこうしていてくれませんか、久しぶりにリュウさんに会えてすごく嬉しいんです」

「いいよ」

ベッドの中で隣に眠るハルカに言う。ハルカはそっと目をつぶって僕の腕にしがみつく。

「起きて早々何やってんのよ」

扉の前にいたエリカが僕とハルカに言う。














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