Re:legend

りゅう

410:あなたとともに













巨大な闇の塊となったイザベラがハルカ目掛けて巨大な拳を振り下ろす。

「火龍の咆哮」

ハルカが左手に魔力を集中させて巨大な火の塊をイザベラの拳目掛けて放つ。ハルカの魔法がイザベラの拳に当たった瞬間、ハルカの魔法はイザベラの闇の中へと取り込まれた。

イザベラの拳は止まることなくハルカに迫る。ハルカは氷の加護の力を使い氷の障壁を張るがあっはりと破られた。

「だったらこれでどうだ!」

ハルカは『傲慢』の魔法を使いイザベラの拳を止めようとしたが『傲慢』の魔法ではイザベラの拳を止めるだけの力がなかった。

「まずい……」

ハルカは慌てて氷の加護で目の前に氷の障壁で階段を作り階段を登りイザベラの拳を躱す。

「魔法は全て闇の力に呑まれるし、あの巨体相手に物理攻撃はあまり効果がなさそうね…」

ハルカは冷静にイザベラを分析するがハルカにはイザベラに勝つ方法が思いつかなかった。

「もしかしてエリュシオンなら….でももし失敗したらリュウさんに悪いし……」

ハルカが手に持つエリュシオンを見ながら1人で呟く。

「迷ってる暇はなさそうね。やるしかない、リュウさん、力を貸してください」

ハルカはエリュシオンを強く握りしめイザベラに向かっていく。

「くらえーー」

ハルカはエリュシオンを勢いよくイザベラの拳に振り下ろす。エリュシオンはイザベラの拳を容易く斬り裂いた。

「いける。エリュシオンがあれば…リュウさんと一緒なら勝てる。リュウさん、私と一緒に戦ってください。あなたがいてくれれば私はもっと強くなれる」

ハルカは再びイザベラに向かっていく。イザベラのもう片方の拳も斬り裂き次は足に向かって行く。氷の加護で作り出した障壁を踏みつけ空中を自由に移動するハルカの動きをイザベラは読むことができなかった。

「倒れろー」

ハルカがイザベラの足を切り落とそうとした瞬間、ハルカはイザベラの拳に殴られ、地面に叩きつけられる。

「まさか…切った箇所が再生するなんて…」

地面に倒れながらハルカはイザベラを見上げる。

「リュウさん…ごめんなさい…私……」

ハルカの意識が遠のいていく。

「やあ、まさかこんなにはやく会えるなんて思ってなかったよ」

「ここは……」

ハルカが目覚めると最近よく訪れる場所にハルカはいた。














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