Re:legend

りゅう

396:決意










「リュウさんたちがエルフラウに向かってから少し経った後、家にとてつもなく大きな魔力が近づいてくるのがわかりました。そして私達は庭で敵を迎撃しようと庭で待機してました。ソフィラさんの指示で機械族のみんなは街中のあちこちに散りメグさんとノルンさんはピュレット王城に向かいました」

「そこまでは2人から聞いたよ。そのあとのことを聞かせて欲しい…」

「わかりました。2人がピュレット王城に向かってすぐに敵が家の庭に来ました。敵は氷の魔女フロストです」

「あいつか……」

「はい。氷の魔女フロストは私達の大罪の書を要求してきました。ですが大罪の書はしっての通り…」

「ああ、僕が預かってバンクカードにしまってある」

そう、みんなの大罪の書は僕が預かっている。もちろん必要な時にいつでも取り出せるように僕のバンクカードに繋がる魔法をみんなに渡したアクセサリーに付与してある。みんなは必要な時に自分の大罪の書だけは自由に僕のバンクカードだけは取り出せる。

「もしかして…みんなは敵の狙いが大罪の書だと知って……」

「はい。大罪の書なしで戦いました…」

大罪の書がなくてもみんなは大罪の魔法を使うことができる。だが、大罪の書がないと威力が下がってしまうのだ。

「そんな…なんで……」

「ごめんなさい。戦いの最中に私は覚醒状態になることができました。覚醒状態になった私は一時的に氷の魔女フロストを追い詰めました。ですが氷の魔女フロストが闇の力を使い…」

「形成逆転されたのか……」

「はい。そして、氷の魔女フロストは私達が大罪の書を持っていないことを知り私以外のみんなを凍らせました。そして氷の魔女フロストは私にこう言い残しました。リュウさんに伝えろと…」

「何て言われたんだ」

僕は氷の魔女フロストに殺意を覚えながらハルカに尋ねる。

「みんなの命は私が預かっている。みんなはこのままだと1週間後に死ぬ。君が私に大罪の書を渡すか私を倒せばみんなは助かる。みんなを助けたければ1週間以内に私に大罪の書を渡すか私を倒せ、私は北の大陸にあるタスラ山で待つと…」

つまりここにいるみんなと機械族のみんな、あとは今魔獣討伐の任務に出ているイズナさんたち以外の命は氷の上魔女フロストが握っているということか……

「ハルカ、フラン、ニコルちゃん、ユリちゃん、シャルロット、メグ、ノルンさん、僕は今から北の大陸に行ってくる。氷の魔女フロストを倒して必ずみんなを助けるから待っててくれ、ハルカ、これを持ってて…」

僕はバンクカードからエリュシオンと『強欲の書』を取り出してハルカにバンクカードを預ける。

「リュウさん、ダメです。リュウさんでもあいつには勝てません…」

ハルカが僕を止めようとするが僕の耳には届かない。

「リュウさん、ダメ…」
「リュウさん、行っちゃダメです」

フランとニコルちゃんも僕を止めようとする。

「ごめん。みんな…ハルカ、もし僕が戻らなかったらバンクカードから大罪の書を全部取り出して氷の魔女フロストの元に向かってくれ…」

「リュウさん、ダメ…」

「ハルカ、ごめん。すぐに戻るから少し待ってて、みんなもごめんね」

ハルカが僕を止めようと手を伸ばす。ハルカの手が僕の体に触れようとした瞬間、僕はテレポートでその場から消えた。














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