Re:legend

りゅう

380:襲撃、無双










「リュウさん、リュウさん、起きてください」

僕が目覚めると僕の体を揺らすユリちゃんがいた。

「う…ん…何?」

「その、ウィルモア様に会わせろと風のウィッチプロフェッサーが屋敷前に大量発生していて…」

大量発生って言いかた…いろいろと突っ込みたいが今は黙っておこう。

「どうしますか?やっちゃいますか?」

「いやいや、いきなりやるのはまずい、とりあえず話を聞こう」

僕は急いで着替えを済ませて屋敷の玄関の扉を開けた。

「うわぁ…」

なるほど、ユリちゃんが大量発生と言っていたのも頷ける。これ、1000はいるぞ……

「ウィンド」
「ウィンドアロー」

僕が玄関から出て来たのを見て風のウィッチプロフェッサー達は容赦なく魔法を放つ。

「話し合う気はなさそうだね…ユリちゃん、やっちゃおう」

「わかりました」

ユリちゃんがイナズマに飛び乗り風のウィッチプロフェッサーを次々と薙ぎ倒して行く。

「面白そうなことやってますね。私も混ぜてもらいます。獣化」

出かけていたからなのか外から帰って来たコリンさんがいきなり獣化を発動させて巨大な狐になる。

「闇夜の催眠」

コリンさんが獣化魔法を使うと庭にいた風のウィッチプロフェッサーは全員眠ってしまった………コリン無双……

「さて、これどうします?」

獣化を解除しながらコリンさんが僕に尋ねる。

「とりあえず騎士団に引き渡そう。ここにいられても邪魔だし」

「騎士団の牢屋でも邪魔でしょうね…この人数は…」

ユリちゃんが引きつった笑みを浮かべて言う。たしかに邪魔だろうな……

僕はシーラさんに電話し、騎士団に風のウィッチプロフェッサー達を引き渡した。風のウィッチプロフェッサー達が目覚め次第事情聴取を行うそうだ。















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