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りゅう

373:フレア









「おう、久しぶりだな!ところでそっちの人間はなんだ?」

火の精霊神フレアが僕を指差してフェアリーに尋ねる。

「私の主人です。今、私はこちらの涼宮竜さんに仕えてるんです」

「へえ〜お前が人間のもとにつくとはね〜」

「あなたもリュウさんに仕えることになるんですよ」

フェアリーがフレアにそう言うとフレアは少し不機嫌そうな顔をする。

「俺様が人間に仕えるだと、笑わせるんじゃねえよフェアリー、まあ、お前が認めた人間なら少しは強そうだが俺様ほどじゃねえ、俺様は俺様より強いやつ以外に仕える気はねえ」

「ええ、わかってますよ…」

「それはつまり俺様がそこの人間に負けるってことか」

「はい」

怒り狂ったフレアの言葉にフェアリーが即答する。

「面白え…なら力を試してやるとするか…」

「力を試すって…」

「どちらかが参ったって言えば終わりな…まあ、気絶した場合も負けにしとくか…」

「ちょいちょい勝手に話を進めるなよ」

「リュウさん、申し訳ありませんがあいつを2、3回殴ってやってください。そうすれば満足するでしょうから…」

フェアリーがそう言うのを聞き僕がフレアを仲間にするにはフレアを倒す以外道がないことを悟る。

「わかった。殺すのもなしな…」

「へっいいぜ、じゃあフェアリー、審判頼む」

フレアがフェアリーの方を振り向いてフェアリーに言う。

「ええ、わかったわ…それじゃ準備が出来たら言ってね」

「俺様は準備いいぜ」
「僕も大丈夫だよ」

「わかりました。それじゃあ、戦闘開始!」

「死にやがれ、精霊神の爆炎」

ちょっ…殺すのはなしって言ったよな…

僕はエリュシオンを取り出してフレアが放った魔法を真っ二つにする。

「へえ、なかなかやるな…」










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