Re:legend
372:包囲
さてさて、皆さまお暑いですね……
僕は今火山におります……
フェアリーと仲がいいという火の精霊神を探して僕はフェアリーとともにウルド火山まで来ております。
うん…暑い……
「フェアリー、頼むから魔法で風送ってくれない…」
「仕方ないですね…」
フェアリーが涼しい風を送ってくれる。あーすごい気持ちいい……
「リュウさん、リュウさん」
「どうした?」
気持ちよくて目をつぶっていた僕をフェアリーが慌てて呼ぶので僕は目を開く。
「……………え?」
目を開けて僕は目の前の光景を疑った。僕は無数のサラマンダーに周りを囲まれていた。
「こいつらどこから…」
「あそこの穴から一匹ずつぽこぽこでてきましたよ」
「てか今も出てきてるな…あれ、サラマンダーの巣なのか?」
「さあ……」
「とりあえず穴を塞ぐか…ロックアイス」
僕が魔法を唱えると穴の上空に巨大な氷の塊が現れた。氷の塊が穴を塞ぎサラマンダーはもう出てこなくなった。ごめん、しばらくしたら溶けるから……
「で、リュウさん…このサラマンダーたちどうしますか?」
「殺さないように倒すぞ」
「わかりました!」
「ウィンドアロー」
「精霊神のそよ風」
僕とフェアリーの魔法で次々とサラマンダーを倒していく。
「ウォーターウォール」
サラマンダーが放つ火の玉は全て僕の魔法で打ち消した。
「こいつでラスト…」
僕が最後の一匹を倒そうとした瞬間、巨大な火の玉が僕を襲う。
「精霊神の逆鱗」
フェアリーが魔法で火の玉を消滅させる。
「お、誰かと思えばフェアリーじゃねえか、久しぶりだな…なんだテメエ俺様の縄張りを荒らしに来たのか?」
僕達の前に現れた赤い小さな精霊が僕達に言う。
「久しぶりですね。火の精霊神フレア」
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