Re:legend

りゅう

369:傘下










「やっぱりそう言うと思ったよ……」

火の魔女フレイムが僕の言葉を聞いてそう呟く。

「いいお誘いだけどお断りするよ」

「え?」

「お断りさせてもらうよ…」

いやいや、ちょっと待て!これは決して火の魔女フレイムにとっても悪くない提案のはず…何故断られた…?

「お断りさせてもらった上で頼みがある」

火の魔女フレイムが何か決意したかのような目で僕を見つめて言う。

「頼み?」

「うん。私達、火の魔女フレイム率いる一団をピュレットの傘下に置いて欲しい」

火の魔女フレイムがそう言い僕に頭を下げる。

僕は喜んで火の魔女フレイムを傘下に迎え入れることにした。

「リュウさん、大変です」

火の魔女フレイムの傘下入りが決まってから数分後、すごく慌てた様子のヒナちゃんが部屋に駆け込んできた。

「どうした?」

僕は息を切らずヒナちゃんに尋ねる。

「風の魔女ウィルモアが目を覚ましました」

「それで、いまどうなってる?」

「はい。今現在また記憶を失っているみたいです。現在、ソフィラさん、白さん、サラちゃん、アミちゃん、ハルカさん、エリカさんが警戒して見張りをしてくれています」

「そうか…とりあえず行ってみるよ、ヒナちゃんはメグを呼んできてくれるかな?」

「わかりました」

ヒナちゃんは僕の指示を聞き慌てて部屋から出て行った。

「で、風の魔女ウィルモアについて説明してもらえますか?」

僕とヒナちゃんの話をポカンと聞いていたフレイムが言う。

「その話は向かいながらにしよう。一緒に来てくれ」

「わかりました」

僕は風の魔女ウィルモアになにがあったのかをフレイムに説明しながら風の魔女ウィルモアが眠る部屋に向かう。













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