Re:legend

りゅう

368:やりとり









「さて、まずはお礼を言わないとね…助けてくれてありがとう……」

僕の前に座っている火の魔女フレイムがそう言い頭を下げる。

「ああ、そのことなら気にしないで…それより1つ聞いていいか?」

「ああ、もちろん構わないよ。まあ、私に分かることなら答えてあげる。私はあなたに大きな借りを作っちゃった訳だし…」

「そうか…じゃあ、聞くけど…氷の魔女フロストのあの力はなんなんだ?」

僕はずっと気になっていたことを火の魔女フレイムに尋ねる。たしかサラちゃんも魔神王から闇の力をもらっていたはずだが氷の魔女フロストは完全にサラちゃんを上回っていた。

「それはフロストがサラと違いすぎるのは何故かってことでいいかな?」

「ああ…」

「まあ、それくらいなら私でも分かる。サラとフロストの違い…それは欲望の質なのよ…」

「欲望の質?」

「ええ、サラが闇の力を受け取った時サラが欲していたのは仲間…友達…家族といった物よ…対してフロストはただ純粋に強い力を望んだ。フロストの欲望の方が欲望としての質が高いの…だからフロストとサラの間に差が開いた。フロストの方が強い欲を持っていたから……」

「そこで差ができたと…」

「うん。そうだよ」

「なるほど…ありがとう…」

「うん。あっ、君が聞こうとしてることで私がわかるのは今のくらいかな、ごめんね」

「えっ、そうなの?まあ、わからないなら仕方ないよね。気にしないでね。ありがとう」

僕が火の魔女フレイムにそういうと火の魔女フレイムは嬉しそうにしていた。

「じゃあそろそろ…」

「本題に入ろうか…」

僕のセリフを途中でフレイムが奪う。ちょ、やめてください。

「ああ、さっそくだけどフレイムさん、僕達ピュレットと同盟を結ばないか?」












コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品