Re:legend

りゅう

349:嫉妬









「アミちゃん、入っていいかな?」

僕はアミちゃんの部屋の扉をノックしながら尋ねる。

「ええ、いいですよ」

アミちゃんの返事を聞いた僕はアミちゃんの部屋の扉を開けてアミちゃんの部屋に入る。

アミちゃんは部屋のソファーに座っていた。横にはサラちゃんも座っている。

「急にどうしたんですか?」

「え、いや、アミちゃんのことが気になって…大丈夫?」

「ええ、大丈夫です。心配かけてしまいすみません」

「いや、お兄ちゃんを殺された相手なんだし仕方ないと思うよ…」

「心配かけてしまいすみませんでも、もう大丈夫です」

「そっかなら良かった。じゃあ僕は行くね。サラちゃん、アミちゃんのこと頼むよ」

アミちゃんの言葉を聞き僕はほっとした。サラちゃんにアミちゃんのことを頼み僕はアミちゃんの部屋を後にする。





「あっ、リュウさん…」

僕がリビングに入るとヒナちゃんが僕の方に走ってくる。

「おかえり、ヒナちゃん…お疲れ様」

「はい、ただ今帰りました。リュウさん今回の旅で無事『嫉妬の書』を入手しました」

「そうか…流石ヒナちゃん、よくやってくれたな」

僕はそう言いながらヒナちゃんの頭を撫でてあげる。

「えへへ、すごいでしょう。もっと褒めてくれてもいいんですよ…」

「うん。本当にすごいよ。よくやってくれた」

ヒナちゃんに言われた通りヒナちゃんのことを褒めてあげる。褒められ続けてヒナちゃんが少し恥ずかしそうな感じになった頃に褒めるのをやめる。

「で、ヒナちゃん、『嫉妬の書』はどんな……」

僕がヒナちゃんに『嫉妬の書』について聞こうとした瞬間、僕のポケットに入っていたスマホが震えだす。僕がポケットからスマホを取り出して画面を確認すると白からの着信だった。

「もしもし…」

「もしもし?もしもしって何?まあ、いいや…リュウ、ソフィラが目覚めたすぐにこっちに来てくれ、出来ればヒナちゃんも連れて来てくれると助かる」

「ヒナちゃんを?」

「ああ、ヒナちゃんの『嫉妬』の魔法があればウィルモアが本当に記憶を失っているかわかると思うから」

「そうか。わかった。ちょっと待っててくれ」

僕は白にそう言い電話を切る。

「ヒナちゃん、ちょっと一緒に来てくれるか?」

「え、あっはい。いいですけど…」

ヒナちゃんの返事を聞き、僕はすぐにヒナちゃんの手を掴みテレポートを発動する。

すると僕とヒナちゃんは一瞬で風の魔女ウィルモアがいる部屋の前に到着した。












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