342:新たな仲間

「リュウさん、大丈夫でしたか？」

僕達がドリフトで家に帰ると心配そうな表情でハルカ達が駆け寄ってくる。

「うん。大丈夫だよ。アミちゃんも無事連れて帰って来たし新しい仲間も連れて来たよ」

「新しい仲間？」

「あっ、みなさんに紹介しますね。新しく仲間になったサラちゃんです」

アミちゃんがみんなにサラちゃんを紹介する。サラちゃんを紹介されたみんなは驚きのあまり硬直していた…

「えっと…リュウ、アミちゃん…その人って砂の魔女よね？」

エリカがサラちゃんを指差して言う。まあ、そうなるわな…

「砂の魔女の名は捨てました。今の僕はアミちゃんの仲間です…」

サラちゃんが少し恥ずかしそうに言う。それを聞いたアミちゃんはすごく嬉しそうだった。

その後、僕はみんなにサラちゃんが仲間になるまでの経緯を説明した。サラちゃんが何故アミちゃんを攫ったかを知ったらみんなサラちゃんを仲間にするのは反対でなくなったみたいだ。

「あっ、こんなところにいたのね、フランとニコルちゃんが目を覚ましたわよ」

突然背後から現れたメグが僕に報告する。びっくりするから急に背後から現れるのはやめていただきたい。

メグの報告を聞いた僕達はすぐにフランとニコルちゃんのもとに向かった。2人ともリビングで数日ぶりのご飯を食べているみたいだ。

フランとニコルちゃんはサラちゃんが僕達と一緒にリビングに入ってくるのを見て驚いていたがアミちゃんがサラちゃんのことを2人に話すと2人もサラちゃんが仲間になるのに賛成してくれた。

「あの、2人とも…先日は酷いことをしてしまいすみませんでした」

サラちゃんが2人に必死になって謝る。

「サラちゃん、もういいですよ」
「私達、そのことはもう気にしてませんから」

フランとニコルちゃんがサラちゃんにそう言い頭をあげるように言う。

その後、リビングでサラちゃんの歓迎会とフランとニコルちゃんの復活祝いを同時に行った。

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