Re:legend
322:2人の敵
「現れよ破壊の鎖…『憤怒』よ敵を破壊する力を!」
アミちゃんが素早く魔導書から破壊の鎖を放つ。
「へえ、一応『憤怒』の力をちゃんと使えているみたいね…まあ、まだまだあいつには及ばないけど…」
『色欲』の魔族はあっさりとアミちゃんの鎖を躱しながら言う。
「それに…あなたの相手は私じゃないわよ…」
『色欲』の魔族がそう言うと操られているアミちゃんのおばあちゃんがアミちゃんの前に立ち塞がる。
目の前に立つおばあちゃんをみてアミちゃんの動きが止まる。
「アミちゃん!」
アミちゃんの動きが止まったのをみてアミちゃんのおばあちゃんは剣をアミちゃんに向ける。僕はテレポートでアミちゃんのすぐ側に移動し、アミちゃんを突き飛ばす。
「アミちゃん、大丈夫か?」
「大丈夫です。助かりました。ですけどリュウさんは下がっててください。あいつは私が倒します」
アミちゃんが『色欲』の魔族を睨みつけながら言う。
「悪いけどそれはできない…あいつはアミちゃんのおばあちゃんを操っている。アミちゃんはおばあちゃんとまともに戦えるのか?」
「それは…」
「僕がアミちゃんのおばあちゃんの相手をする。だからアミちゃんは『色欲』の魔族を…」
「わかりました。おばあちゃんのこと、お願いします」
「わかった」
僕はそう言いアミちゃんのおばあちゃんの前に立つ。
「あなたの相手は私がします」
アミちゃんはそう言い『色欲』の魔族の前に立つ。
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