Re:legend
318:御墓参り
「リュウさん、やはり風の魔女ウィルモアの行方はわかりません」
僕の横で魔法を発動させていたエルが僕に言う。
「そうか…」
「リュウさんの攻撃で死んだ…という可能性はないのですか?」
エルが魔法を解除しながら僕に尋ねる。
「風の魔女ウィルモアがあの程度の攻撃で死ぬとは思えないんだよな…」
「そうですか…」
僕達が風の魔女ウィルモアを倒してから数日が経ち現在風の魔女ウィルモアが支配していた大陸はピュレット連合の領土になった。
現在その大陸にはもとから住んでいた人々と移住希望者が生活している。たまに風のウィッチプロフェッサーが襲撃してくることがあるのでガランさんとディーンさんの隊はあちら側の警備をしてもらっている。現在ガランさんの指揮で向こう側の住民の中から騎士団警備部隊入団者を探しているところだ。
「リュウさん、ちょっといいですか?」
アミちゃんがそう言いながら僕の部屋に入ってくる。
「あっ、じゃあ私は失礼しますね」
エルがそう言い僕の部屋から出て行く。エルと入れ違いになったアミちゃんが僕が座っているソファーの横のソファーに座る。
「どうしたの?」
「あの…今からおばあちゃん達の御墓参りにいこうと思うんですけど一緒に来てもらっていいですか?」
「うん。いいよ。行こうか…その前に花でも買ってこう」
「はい」
僕はアミちゃんと共に部屋から出る。みんなにアミちゃんと出かけると伝えて一旦街に向かう。
街の花屋で花を買い、僕はアミちゃんにドリフトを使おうとする。
「あの、リュウさん、たまにはドリフトを使わずに行きませんか?」
「えっ…まあ、アミちゃんがそう言うならいいけど…」
僕はスカーレッドを呼び出しアミちゃんとスカーレッドの上に乗る。
「じゃあスカーレッド頼むよ」
僕がそういうとスカーレッドは軽く遠吠えをして空へと飛び立つ。
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