Re:legend

りゅう

301:ピュレット連合









「みなさん、お待たせしました」

僕は席に座っている人達に軽く挨拶する。僕の横にはロンさんとピュレット騎士団団長のシーラさんがいる。
そして席に座っているのは同盟国の王様達だ。ユリちゃんからメールで僕が目覚めたことを聞き駆けつけてくれたらしい。

「無事で良かったよ」
「本当に心配してたんですよ」
「民を守ってくれたこと本当に感謝してます」

などと各国の王様からいろいろな言葉をいただいた。

「さて、リュウ殿、今日は大事な話があってきた」

ヒューマニア国王が改まって言う。

「大事話…ですか…」

「ああ、目覚めたばかりなのにすまぬな…」

ヒューマニア国王が申し訳なさそうに言う。

「いえ、気にしないでください」

「リュウ殿、すでに現状の把握は?」

「大体のことは教えてもらいました」

「そうか、なら話が早い今この大陸は風の魔女ウィルモア、氷の魔女フロスト、火の魔女フレイムにかなり警戒されているからな、ピュレットくらいの戦力がないとどこの国の民たちも不安に思っているのだ…そこで同盟国は全ての領土をピュレットに譲る。それを条件にピュレットに併合してほしいのだ」

「ピュレットに同盟国を併合ですか…でもそうしたらみなさんの立場は…」

「民を守るためだ。構わんよ。その代わりにピュレット騎士団の隊長くらいの地位はもらうがな。ちなみにこれはすでにピュレット以外全国の総意だ。我らの国がピュレットに併合された場合、騎士団なども全てピュレットに併合される。それにこの先魔族や魔女と戦うなら頭を1つにしておいた方がいい、それにはこの大陸最強とも言えるリュウ殿が相応しいと判断した」

「そうですか…」

「リュウさん、みんなのために、お願いします」

ファルファさんが僕に頭を下げる。それに続きその場にいた王様達が立ち上がり次々と頭を下げていく。

「わかりました。ロンさん、いいよね?」

「反対する理由がございませんので」

こうしてピュレットは同盟国を全て併合しピュレット連合となった。同盟国の騎士団もピュレット騎士団となった。元同盟国の騎士団メンバーは今まで通り自国の警備に当たってもらう。ロンさんが税金などの管理が大変になると嘆いていたので元同盟国からいい人材を何人か引っこ抜いてこないとな…








「Re:legend」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く