Re:legend

りゅう

298:時間








「ゼロ…」

風の魔女ウィルモアが呟いた瞬間、3人の魔女が同時に動きだす。

「爆炎地獄」
「凍結地獄」
「暴風地獄」

火の魔女フレイム、氷の魔女フロスト、風の魔女ウィルモアの3人が同時に魔法を発動させた。

火の魔女フレイムを中心に火が、氷の魔女フロストを中心に氷が、風の魔女ウィルモアを中心に風が放たれる。

「神樹の加護」

他の魔女達に少し遅れてソフィラさんが魔法を放つ。ソフィラさんの魔法により3人の魔女が巨大な木のような物に封じ込められる。ソフィラさんは魔法を放った直後、すぐにテレポートが入った弾を自身に打ち込んだ。

するとソフィラさんの姿はその場から消え、ソフィラさんは家に戻った。



「ふぅ、やっぱり他の魔女と戦うのは疲れますね…」

そう言いながらソフィラさんはリビングのソファーに倒れこむ。

「お疲れ様、ゆっくり休んでなさいな」

後からリビングに入ってきたメグがソフィラさんに毛布をかぶせる。






「ちっ、草の魔女ソフィラめ…」

巨大な木に閉じ込められた風の魔女ウィルモアが舌打ちをする。その間、3人の魔女は魔法を放ち続けていた。だんだんとソフィラさんの魔法に限界が近づいてくる。

数秒後にはソフィラさんの魔法が破壊された。すると3人の魔女の魔法がぶつかった衝撃が大陸に響き渡る。








「みんな、あと数秒後に強力な魔法が来る!しっかり構えて!」

僕の言葉を聞き、次々とみんなが防御魔法を構える。みんなの防御魔法を強化してまわっていた僕はみんなの防御魔法を強化するのをやめる。

「フェアリー、さっきのやつやるぞ!」
「はい!」

僕は再び精霊神であるフェアリーの力を借りる。

「精霊神の加護」

僕は大陸の東から西へと魔法で巨大な壁を作り出す。

「鉄壁の舞」

フェアリーがそれをさらに強化してくれる。

こうして数秒後への備えは終わった。








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