Re:legend
279:新たな力
「貴様…なんだ…その異常なまでに膨れ上がった魔力は…」
風の魔女ウィルモアが僕が放つ魔力を肌で直接感じながら言う。
「僕にもよくわからない、わからないけど、これでお前を倒すことができる」
「わからないって、私達、風の精霊の力を少しずつリュウさんに分け与えてるんですよ」
フェアリーが僕に軽く説明する。
「そうか、ありがとう。じゃあみんなの力であいつを倒そう」
「はい!」
僕の言葉を聞きフェアリーが勢いよく返事をする。
「我を倒すだと…ふっ、少しはパワーアップしたみたいだが我を倒すには程遠い」
風の魔女ウィルモアが余裕といった表情で言う。
「試して見るか?」
僕は風の魔女ウィルモアにそう言い軽く地面を蹴る。すると僕は一瞬で風の魔女ウィルモアの前に現れた。
「ブースト」
僕は魔法で強化した拳で風の魔女ウィルモアを殴りつける。
「グハッ」
風の魔女ウィルモアが血を吐きながら地面に倒れこむ。
「なかなかやるではないか、久しぶりに全力でやれそうだ…」
「そうか、じゃあ、僕ももう少し力を出させてもらうとしよう」
撲もフェアリーにかるく目線を向ける。僕と目があったフェアリーは黙って頷き僕の力をさらにあげてくれた。
次の瞬間、僕の拳と風の魔女ウィルモアの拳がぶつかり合う。
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