Re:legend

りゅう

277:覚醒







僕は自身の強化魔法と精霊達の援護魔法等を使い極限まで自身を強化していた。

「世界の道しるべ」

僕の横でエルが魔法を発動させる。

「リュウさん、風の魔女ウィルモアへの最短ルートを常に送り続けますので参考にしてください」

「わかった。ありがとう」

僕の頭の中にエルから情報が大量に流れ込む。

「テレポート」

僕はとりあえずテレポートで風の魔女ウィルモアの真後ろに移動する。

テレポートで後ろから攻撃を打ち込もむがあっさりと止められる。

次から次へと拳を放つが全て軽くはじき返された。

「なんだ、その程度か…つまらんな…」

風の魔女ウィルモアが僕に言う。

「そろそろ終わらせるとしよう…」

そう言い、風の魔女ウィルモアが魔力を一箇所に集中し始める。

「テレポ「リュウさん待ってください」

魔力を貯め始めた風の魔女ウィルモアを見て急いで止めようとしていた僕をフェアリーが止める。

「リュウさん、今からリュウさんに力を与えます」

フェアリーが僕に言う。

「力?」

「はい。風の精霊神である私の力を一時的にリュウさんに渡します。これでリュウさんは更に強くなれるはずです」

「わかった。やってくれ」

「はい。ただ、これを使いすぎると今のリュウさんだとすぐに限界が来てしまいます。そうですね……3分、3分以内に決着をつけてください」

3分か…風の魔女ウィルモア相手に3分で決着をつけろ、と、なかなかきついな…まあ、やるしかないが…

「わかった。頼む」

「はい。では、いきますよ。風の精霊神の名のもとに、我が契約者にさらなる力を与えん、我が全ての力よ、我が契約者に新たな力を!」

フェアリーがそういうとフェアリーの体の周りにいくつかの魔法陣のようなものが現れる。気づくと僕の足元にも魔法陣ができていた。

やがて、僕に大量の力が流れてくるのがわかった。すごい力だ。とても自分では制御できそうにない…

「安心してください。私がリュウさんに扱える程度まで力を制限しますから」

僕の不安を察したフェアリーが僕に言う。

「わかった。頼むよ」

僕の足元から魔法陣が消えた時、僕は力に満ちていた。










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