Re:legend

りゅう

273:覚醒の魔女








「さて、じゃあ僕はいきなり全力でいくよ」

白が風の魔女ウィルモアに言う。白はその場で軽く風の古代魔法と草の古代魔法を発動させる。

「ほう。いきなり本気を出すと言った割には『   』とやらの魔法を使っていないようだが…」

風の魔女ウィルモアが白に尋ねる。

「いや、『     』の魔法は魔導書の魔法にしか効果ないからここで使っても無意味なんだよね」

白が風の魔女ウィルモアの問いに答える。

「まあいい、ではいくぞ」

風の魔女ウィルモアが軽く腕を振り次々と風の刃を放つ。

「草の加護」

白が草の古代魔法を使い風の魔女ウィルモアの攻撃を全て防ぐ。

「ほう、今のを防ぐか…さすがだな…」

「まさか、今ので本気とか言わないよね」

白が風の魔女ウィルモアを煽る。

「あぁ、言わないとも。そういえば貴様はこれを知っているかな?」

「これ?」

白が何について言っているのかわからず首をかしげる。

「覚醒の魔女」

風の魔女ウィルモアが呟くと風の魔女ウィルモアの周りの魔力が急激に上昇する。

「何をした?」

白が風の魔女ウィルモアに尋ねる。

「魔女の根源の更に上の段階、覚醒の魔女だ。これで貴様は我を倒せなくなった」

「なんだと?」

「試して見るか?」

白が気づくと風の魔女ウィルモアは一瞬で白の後ろに移動していた。白の後ろに移動した風の魔女ウィルモアは白を殴りつける。

パンチを一撃くらっただけなのに白は数十メートルほど吹っ飛んだ。

「さあ、またとめてみるがいい」

そう言い風の魔女ウィルモアは腕を振り先程のような風の刃が白を襲う。 

「草の加護」

白が慌てて草の古代魔法を発動させるが一瞬で破壊された。

「ぐっ…」

白に攻撃が直撃し、白はいたるところから血を流していた。

「さて、これで終わりにしよう。さらばだ我が弟子よ…」

風の魔女ウィルモアが手を振り下げる。

「これで終わりか…ごめんソフィラさん…」

白は死を覚悟して、慌てて僕を守るために動こうとしているソフィラさんを見つめる。

「紙一重のタイミングだったな」

僕は腰から抜いたビームサーベルで風の刃を真っ二つにする。

「リュウか…ごめん、僕もう立ってるのすらきついわ…」

「あとは任せて、あいつは僕が倒すから」

僕は白にそう言いドリフトで白をソフィラさんの側に送る。

僕と風の魔女ウィルモアが向かい合う。











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