Re:legend

りゅう

256:2人の剣士








イズナさんと女の子が向かい合う。
コインが地面に落ちた瞬間

一瞬にして女の子がイズナさんの間合いに入る。女の子が間合いに入った瞬間イズナさんは女の子に刀向ける。

女の子が剣で刀を受け止めた。刀を受け止めた女の子は剣の存在を消し刀をすり抜ける。イズナさんに女の子の剣が当たるかと思った瞬間イズナさんは一歩さがって距離をとる。

「お姉さんもかなり強いね。早く本気を出してくれると嬉しいな」

女の子がイズナさんの刀を見ながら言う。

「私の刀を知ってましたか…いいでしょう、私の本気を見せてあげます」

イズナさんがそう言いながら刀を構える。そしてその場で一閃、一閃、また一閃と空気を切るかのように刀を動かした。

「つっ…」

女の子が急に飛び上がる。よく見ると女の子の足に少し傷がついていた。

「今のは?」

僕がエイリーンの方を見て言う。ずっとイズナさんといたエイリーンなら何が起こったかわかるかもしれないと思い尋ねた。

「あの子の刀の力よ、あの子の刀も最高傑作品の1つ、名刀『秋水』あの刀は斬撃を放つことができるの」

なるほど、僕の『風神』の魔法のようなものか…

「やっぱり『秋水』だったんだ…すごいな〜」

女の子が目をキラキラさせながらイズナさんが持つ『秋水』を見つめる。

イズナさんが次々と斬撃を放ち女の子は防戦一方へと追い込まれていく。

「うはーすごいな〜」

女の子はイズナさんが放った斬撃を次々と弾きながらイズナさんとの距離を縮める。

「でも、『秋水』の弱点見つけちゃった」

「なっ…」

女の子の言葉にイズナさんが少し驚いたようだが、すぐに自身の刀に欠点などあるわけないと思い再び斬撃を放つ。

「『秋水』って距離さえなければただの刀なんだよね」

イズナさんの間合いに入った女の子がイズナさんに言う。女の子が次々とイズナさんに攻撃をする。イズナさんはなんとか耐えていたが徐々に押され始め刀を吹き飛ばされた。刀がなくなったイズナさんの目の前に女の子の剣が止まる。

「参った、私の負けだ…」

イズナさんが負けを認める。

「ふぁ〜なんか今日強い人多いな〜次の相手はどなたですか?」

女の子の言葉を聞き、僕は女の子の傷を治し、体力を回復させてあげながら一歩前にでる。

「へぇ、次はお兄さんが相手してくれるんだ」

先程とは全く違う気配を身に纏いながら女の子が僕に言う。

「不服か?」

「いえいえ、かなり楽しみです」

女の子がそう言いながら剣を構える。僕もバンクカードから剣を抜き構えた。








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