Re:legend

りゅう

251:入団試験再び








「警備を強化するというのは賛成です」
「私も賛成です」
「俺もだ」

僕の提案にロンさん、シーラさん、ガランさんの3人が賛成する。

「ですが問題が1つ…」

僕の意見に賛成はしたが問題があるとシーラさんが手をあげる。

「問題とは?」

特に問題ないだろうといったような表情のロンさんがシーラさんに尋ねる。

「現在ピュレット騎士団の小隊は4小隊と1部隊あります」

ふむ、たしかにミレイユさん達4人の小隊長が率いる小隊とエリスの故郷であるザーナ村の警備を任せているエリスの兄、ユリウスさんが率いる部隊が1つだな。

「そのうち1部隊と2小隊がピュレット王都外にいます。この状況で警備を強化するとなると明らかに人手が足りません」

「なるほど、ロンさん新たに騎士団団員を募集するとしたら何人くらいいけそう?」

シーラさんの意見を聞き、僕が新たに騎士団団員を募集しようと思いロンさんに尋ねる。

「今の国政ですと軽く7小隊分くらいの人数は可能ですな」

「え?そんなに?」

ロンさんの返事に僕は驚く。たぶん2小隊分くらいなか〜と思っていたのだが…

「領土が以前の数倍になりかなり安定した収益が得られるようになったのと領土が増えたおかげでギルドの運営がかなりよくなったのが原因ですな」

なるほどたしかに領土が増えたおかげで農作物は豊富になったしギルドに魔獣討伐等の依頼が増え最近ギルドが賑わっているということか…

「なるほどね、わかった。じゃあとりあえずガランさんは騎士団団員を動員して各地に騎士団団員募集の広告掲示を頼む」

「了解」

僕の指示に従いガランさんが会議室から飛び出していく。

「じゃあ僕達は騎士団試験の内容と定員等の詳細決定をしよう」

「そうですな」

ロンさんが立ち上がりボードの前に移動し、ある程度の内容等を書き込んでいく。

ある程度会議が終わり騎士団試験は3日後に決まった。これを今頃必至になって募集掲示を作っているガランさん達に報告するよう近くの騎士団団員に言う。

「さて、じゃあ3日後に備えて準備をしようかな…」

僕はそう言いながら家に戻る。ある程度の試験内容は決めたがまだいくつか決まっていない部分があるのでそれを決めないとな…

騎士団試験の準備を始めてから3日後、僕はピュレット王城内訓練所に足を踏み入れる。

中には既に5000人近い人がいるみたいだ。かなりたくさん集まってなぁ…

試験するのがかなりめんどくさくなってきた…

「えーではこれよりピュレット騎士団入団試験を始めます。第一試験の内容はピュレット騎士団団長シーラさんに説明してもらいます」

僕はそう言いシーラさんにバトンタッチする。機械族のテトラとペンタが作ったマイクを片手にシーラさんが壇上に上がっていく。








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