Re:legend

りゅう

223:精霊の暗躍







「2人ともかなりいい感じだったわよ、後は個人でしっかりと戦術を練るなりしなさいな、後2人にはまだ課題があるのを忘れてないわよね?」

エイリーンが僕達に言う。そう、僕とハルカには古代魔法以外にも課題があった。

「あぁ、覚えてるよ、今からシャルロットとアミちゃんのところに行こうと思ってた。」

「そう、覚えてるならいいわ、私はユリちゃんとフランちゃんの方に行くから」

そう言いエイリーンはフランとユリちゃんのもとに向かう。

「じゃあ、ハルカ、僕達も行こうか」

「はい。そうですね」

僕とハルカはシャルロットとアミちゃんのもとに向かう。






「2人とも、調子はどう?」

僕はシャルロットとアミちゃんに尋ねる。

「いろいろと試行錯誤してますけど全然だめです…」
「私も…」

シャルロットとアミちゃんはまだ何も掴めていないみたいだ。

僕達『大罪の書』を持つ者達への課題、それぞれの『大罪』の魔法の強化だ。
シャルロットの『怠惰』は覚醒しつつあるみたいだが、僕達3人は全く実感がない、こんな時に白がいれば詳しく聞きたいのに白はまだ帰って来ていない。

「肝心な時に使えないな…」

「何がですか?」

あっ、聞こえてた?僕の独り言を聞き、アミちゃんが僕に尋ねる。

「白のことだよ、肝心な時にいないじゃんあいつ」

「まあ、そうですね…」

アミちゃんとそんなやりとりをした後、僕とハルカも『大罪』の魔法強化を試してみる。

「ダメだ…全く実感がわかない…」

数時間後、いろいろと試して見たが全然ダメだった。
とりあえずシャルロットが不完全だが、使えるようになった光の剣の魔法をコピーさしてもらい魔法を使おうとしたが全く反応がなかった。

「やっぱり、白が帰ってくるのを待つしかないか…とりあえずは古代魔法の練習をしようか」

「そうですね」

僕とハルカはその場で古代魔法の練習をすることにする。
シャルロットは古代魔法について詳しく聞くためにエイリーンのもとに向かい、アミちゃんは夜ご飯の準備をするために家に戻った。
夜ご飯といえば、新しく家に住むことになった治癒術師の女の子メグは毎日食っては寝て食ったら寝てのぐうたらざんまいだ、まあ、エリカの面倒は見てくれてるから文句は言えないが…

「リュウさん、もう一度模擬戦してもらっていいですか?」

僕にハルカが模擬戦を申し込んで来た。

「うん。いいよ」

僕はハルカとの模擬戦を受けることにした。








僕とハルカが模擬戦を始めようとした頃



家の中ではフェアリーをはじめとする僕の契約精霊とフランの契約精霊である、メロウとポチャが集まっていた。

「フェアリーちゃん、本気でリュウさんにアレを教える気なの?」

エルがフェアリーに尋ねる。

「はい。もう、準備は出来てます。メロウ以外の大精霊の承諾も得てますので、メロウが認めれば問題ありません」

フェアリーがそう言いメロウをちらっと見る。

「私は別に反対しませんが、本当に大丈夫ですか?」

メロウがフェアリーに尋ねる。

「きっと大丈夫です、私はリュウさんを信じてますから」

フェアリーがその場にいた精霊達に言い放つ。
もとより僕の契約精霊達は僕ならきっと大丈夫だと思っていたみたいだ。
メロウとポチャも僕を信じることにした。

「まあ、アレを使わなくて済むのが一番なんですけどね…」

フェアリーがそう呟いた。













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