Re:legend

りゅう

197:同盟加入






ビースト連合を後にした僕達はドラグーンに行き、同盟国の王達に事情を説明する。

「なるほど…つまりビースト連合からの救助要請は全てリュウ殿が片付けてしまったと?」

「ええ、まあ…」

「なんか信じられませんね…」

ソニアさんが引きつった笑みを浮かべながら言う。
まあ、そうだよな…まあ、薄々事実だってのは気づいてると思うけど。

「信じられないかもしれませんが事実でございます」

ラハドさんが僕の横に立ち発言する。

「そなたは?」

「申し遅れました、私、ビースト連合王子のラハド・ビースト・アルデヒドと申します。私はリュウ様の騎士として仕えることになりました。」

「ビースト連合王女ニコル・ビースト・アルデヒドと申します。しばらくリュウ様の元でご厄介になることになりました」

「ほう、ビースト連合の王子と王女様でしたか…ご無礼を…」

ソニアさんが2人に謝罪する。

「では、ビースト連合は同盟に加入するということでいいのかな?」

「はい。ビースト連合国王から書簡を受け取りましたので、」

僕はそう言いながらビースト連合国王からもらった書簡を机の上に置く。

同盟国の王達が書簡に目を通し、ビースト連合の同盟加入が認められた。



次の会議は約1ヶ月後に決まり、今回は解散になった。
その後、ファルファさんをドリフトでエルフラウまで送り届けた。

「リュウ様、ファルピッテは今、どうなってるかますか?」

「それが『時空』の力を失ってからまるで抜け殻状態で何も話そうとしない状態です」

ファルピッテが抜け殻状態なのは白の『     』の力の影響かと思ったが、前に白の力で『色欲』を失ったポワンは普通の状態だったので違うだろう。

念のために白に確認したかったが白は数日前に前の戦いで資格を剥奪した者の魔導書を全て元あった場所に戻しに向かった。

かなりの数があったから結構時間がかかるだろうな…
魔導書を戻し終えたら戻ってくるみたいなので一応白がいた部屋は白がいた時の状態にしてある。

「そうですか…」

「ファルピッテの処分はエルフラウに任せてもいいんですよね?」

「はい。我が国でしっかりと裁きを与えます。」

「わなりました。情報を聞き出したらファルピッテはエルフラウに渡しますね」

「はい。では、そろそろ失礼します」

ファルファさんはそう言いながら礼をし、王城に入って行く。





僕達はファルファさんを見送って家に帰る。







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