Re:legend

りゅう

190:ブルードラゴン





「あれがブルードラゴンか?」

「たぶん…そう…です…」

「ですね、マックさんが教えてくださった情報とも一致してますし」

確かにエリスの言う通りマックさんから教えてもらったブルードラゴンの特徴と一致している。

ブルードラゴンはスカーレッドのようなファンタジー寄りの王道ドラゴンと言うような形ではなく、蛇のような感じのドラゴン…ドラゴンと言うより龍と言った感じだ。

「でかいですね」

僕の横でヒナちゃんが呟く。
確かに大きい。全長数十メートルはありそうだ。

「あれを気絶させるのはかなり大変そうね」

シャルロットがそう言いながら魔法を発動させて50本の剣を作り出す。

「とりあえず私が誘導するからあなた達は私がブルードラゴンの気を引いてるうちになんとかしなさい」

「わかった。頼むよ」

その場で少し頷き、シャルロットが飛び出していく。
念のためにフェアリーを連れてかせたから大丈夫だろう。

シャルロットの剣が次々とブルードラゴンに刺さっていく。
ブルードラゴンは悲鳴をあげながらその場で暴れ出す。
ブルードラゴンが狙いをシャルロットに定めて水のブレスを放つ。

「バリア」
「鉄壁の舞」

僕が慌ててシャルロットの前にバリアを張り、フェアリーが魔法でバリアを強化する。

バリアが壊されそうになったがなんとか堪えることができた。

少し安心しているとブルードラゴンは口先に力を集中させる。
ブルードラゴンの口の前に水の塊のようなものが現れ、ブルードラゴンはそれをシャルロット目掛けて発射する。

水のレーザービームがシャルロットを襲う。
シャルロットが慌てて回避するがブルードラゴンがシャルロットの方に首を動かすとビームもシャルロットの方に移動する。

「フェアリー、これなんとかなる?」

「無理です」

シャルロットが逃げながらフェアリーに言うがフェアリーでもどうしようもないようだ。

「フェアリーさん…さっきの…魔法を…」

ソラミちゃんがシャルロットの前に現れて自身の指から流れ出る血で巨大な盾を作る。

「結界」
「鉄壁の舞」

ソラミちゃんの血の盾にエリスが結界を被せその結界をフェアリーが強化する。

エリスの結界は破壊されたが、ソラミちゃんの血の盾でなんとか攻撃を防ぎきった。

「今です…攻めますよ…」

そう言いながらソラミちゃんは血の盾を巨大な剣の形にして、ブルードラゴン目掛けて走りだす。

「ヒナちゃんは魔法でシャルロットの傷を治してやってくれ」

「わかりました」

ヒナちゃんがシャルロットの元に行き魔法を発動させる。

「ヒール」

ヒナちゃんの魔法によりシャルロットの傷が少しずつ癒されていく。

「エリスとフェアリーは結界でヒナちゃんとシャルロットを守りながら僕達の援護を頼む」

「「了解」」

「テレポート」

僕は2人の返事を聞きテレポートを発動させ、ブルードラゴンの真上に移動する。

「ブースト」

魔法で力を強化し、ブルードラゴンを殴りつける。
ブルードラゴンが悲鳴をあげ尻尾を僕目掛けて振る。

尻尾が僕に当たる寸前、ソラミちゃんが血の剣で尻尾を受け止める。

「これで…切れない…なんて…」

確かに今までソラミちゃんの血の剣できれなかった物はあまり見たことがない。
ブルードラゴンの尻尾は傷一つなかった。

ブルードラゴンに力負けしてソラミちゃんが吹っ飛ばされる。

「ソラミちゃん!大丈夫か?」

「大丈夫…です…」

生きてはいるが立ち上がれないようだ。
おそらくかなりのダメージを負っている。

「ヒナちゃん、シャルロットが終わったら急いでソラミちゃんも頼む」

「わかってますよ」

ヒナちゃんがシャルロットを治してる間にエリスがソラミちゃんの元へ行き、ソラミちゃんを担いでヒナちゃんの元へ連れて行った。

その間僕は1人でブルードラゴンと対峙していた。








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