Re:legend
186:偽物
「何故エルフラウに?」
「わかんないけどエルフラウがピュレットを狙ってるかもね、エルフラウはハルカと共に行動してたしハルカを捕まえる機会はあっただろうしね」
「確かに…とりあえずみんなに伝えるか…」
「伝える人数は最低限に抑えた方がいいと思うよ」
「そうだな、とりあえず家に戻ろう」
僕はそういいながらドリフトを発動させ、家に帰る。
「あっおかえりなさい」
僕がリビングに入るとフェアリーが出迎えてくれた。
「フェアリー、ハルカに何か異常はなかったか?」
「はい、大丈夫けど何かあったんですか?」
とりあえずエリカ、フラン、アミちゃん、シャルロット、ソラミちゃん、コリンさん、エリスを呼び出しハルカのことを伝える。
他のみんなは家にいなかったので後で伝えることにする。
「そんな…じゃあ、お姉ちゃんは…」
「エルフラウにいる…今からファルファさんの所に行こうと思うけどみんなはどうする?」
「私は、ここにいるお姉ちゃん…『色欲』をなんとかする…だからリュウはエルフラウのお姉ちゃんを助けて」
「一応私もここに残りますね」
シャルロットが僕に言う。
「わかった一応フェアリーもここにいてくれ、僕達はエルフラウに行く。もし他のみんなが帰ってきたらみんなに事情を話してくれ」
「了解です」
僕の言葉を聞きフェアリーが返事をする。
僕はドリフトを発動させてみんなとともにエルフラウにむかう。
エルフラウには行ったことがなかったので僕達は一度行ったことがあるエルフラウの近くの平原に移動した。
「とりあえずここから馬車で移動しよう」
エリカがパートナー魔獣のユニコーンを貸してくれたから普通の馬車よりもだいぶ早く移動できる。
エリカが僕達を見送ってから数時間後
エリカはハルカの部屋を訪れた。
「お姉ちゃん、ちょっと話があるの…」
「話?」
「うん、少し外に来て」
「わかった」
エリカに続き『色欲』が部屋を出る。
エリカ達はそのまま庭に出る。
一応家のベランダからシャルロットとフェアリーが見張っている。
「で…話って何?」
ハルカの姿をした『色欲』がエリカに問う。
「あなた本当にお姉ちゃんなの?」
「どういうこと?」
少し間を空け『色欲』が口を開く。
「さっさと姿を表せってことよ」
シャルロットが『色欲』に触れて『暴食』の魔法を発動させる。
すると『色欲』の姿がハルカの姿でなくなり本当の姿になる。
「バレてしまいましたか…」
『色欲』が本当の姿になり少し戸惑っているようだった。
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