Re:legend

りゅう

173:新魔法そして出会い







作戦開始より5時間経過


マックさんとエルザさんの小隊はドヌール村に向かっていた。

「マック隊長、エルザ隊長に報告します。あと一時間ほどでドヌール村に到着できそうです。」

「わかったわ、報告ありがとう」

エルザさんが報告に来た兵士に礼を言い下がらせる。

「では、作戦通り行動しましょう」

「はい」

エルザさんとマックさんが打ち合わせをする。




その頃…



僕と白はドヌール村に到着していた。
ぶっちゃけラビ村からヒューマニアに帰る途中にドヌール村があったからついでに寄ったのだ。

「敵襲だー」

ドヌール村のあちこちで魔族が騒いでいた。

「リュウ、この村にランク5の魔導書の反応はないよ」

「そうか、わかった。白とスカーレッドは手を出さないでくれ。白には村の人達の救助を任せていいか?」

「うん、わかった」

白の返事を聞き、僕はスカーレッドから飛び降りる。
白も僕に続く。

地面に着地した瞬間たくさんの場所から魔法が飛んでくるが僕は『未来』の魔法を使っていたので全て楽に躱すことができた。

「『雷神』」

僕は『雷神』の魔法を発動させ、地面の砂鉄を操り、魔族達を串刺しにしていく。

「『風神』」

僕は『風神』の魔法をあちこちに飛ばし魔族を全滅していく。

「きゃあ」

魔族が近くにいた少女を捕まえ人質にする。

「この女を殺されたくなかったら動くなよ」

魔族がそう言いながら近づいてくる。
次の瞬間僕は魔族に刺された。
僕を刺した魔族は人質にしていた少女も刺し殺す。

「これでボーナスゲットだな」

魔族が嬉しそうに呟く。

「『過去』リターン:8」

僕が魔法を使うと僕と少女の時が8秒前に戻る。

その後僕は少女を守りながら戦い続けた。
数分後には魔族を全滅し、白と合流した。

その後マックさんとエルザさんの小隊が合流した。
ドヌール村の防衛をマックさんの小隊に任せ、エルザさんの小隊とヒューマニアに戻ろうとした瞬間先ほど魔族に人質にされていた少女が僕に抱きついてくる。

「私も…連れてって」

「連れてって…君、家族は?」

「魔族に逆らって殺された…頼れる人もいない…だからお願い。」

一応村の人達に事情を聞いたが、少女の両親は確かに魔族に殺されたらしい。

「君、名前は?」

「シノ…」

「シノちゃんか、僕と一緒にきて、うちで働いてみる?」

「うん」

シノちゃんが嬉しそうに頷く。
村の人にシノちゃんを連れていくといい僕はエルザさんの小隊と、白、シノちゃんにドリフトを使いヒューマニア王城に帰る。




作戦開始より六時間経過

ドヌール村奪還完了







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