Re:legend
172:『風神』『雷神』
「『風神』」
次々と発射される『風神』の魔法を白は紙一重のタイミングで躱しながら少しずつ距離を詰めていく。
「『雷神』」
『雷神』を発動させた魔族の男が電気を体に纏い人間スタンガンのような状態になる。
電気の力を使い地面の砂鉄を動かし白に攻撃を仕掛けてくる。
白が思いっきり跳躍したところを狙い『風神』を発動させる。
白は空中で身を捻りなんとか回避し、着地する。
「この2人厄介だな…」
さすがの白も困っているようだ。
『雷神』に攻撃しようとしてもあいつに触った瞬間電気をくらってしまう…
「まずは『風神』からかな」
白はそう呟き『風神』目掛けて走り出すが、電気を体に纏った『雷神』が鉄の柱と鉄の柱の間をピンボールのように高速移動し、白に少しずつダメージを与えていく。
白が一歩下がると『雷神』は鉄の柱の上に垂直に立つ。
『雷神』により身体能力を上げ、さらに鉄と鉄の間で電気を調節し、反発力でかなりのスピードを出していた。
「「なんだ、もう終わりか?口ほどにもないな」」
2人が白を煽る。
「いやいや2人ともかなり強いね…使いたくなかったけど僕も魔法を使わせてもらうよ」
数分後…
『雷神』『風神』は気絶させられていた。
「これで任務完了かな」
白が残りの魔族を全滅させた頃丁度僕がスカーレッドに乗り白の元に到着した。
「もう終わったのか?」
「うん。終わったよ、これ貸してあげるよ」
白はそういいながら僕に2冊の魔導書を投げつける。『風神』と『雷神』だ。
僕は遠慮なく2つの魔法をコピーさせてもらい魔導書を白に返す。
僕はドリフトを使い、ヒューマニアから兵士をラビ村に呼び出す。
僕が制圧した村にもヒューマニアの兵士を配置しておいた。
僕が連絡用に精霊を呼ぼうとしたが連絡用の魔道具があるらしいのでやめておいた。
僕は白に『憤怒』の魔法で封印した、『過去』と『未来』を白に渡す。
白の横に倒れてた2人も『憤怒』の魔法で封印しておいた。
僕は白とともにスカーレッドに乗り他の戦場に向かうことにする。
作戦開始より3時間後
ラビ村奪還完了
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