Re:legend

りゅう

164:『嫉妬』の結果




僕は騎士団会議を終え、ユリちゃん、ソラミちゃんとともに家に帰る。

「ただいま〜」

「「おかえりなさい」」

家に入ったら玄関にシャルロットとフランがいた。

「丁度呼びに行こうとしてたところです」

「何かあったの?」

「ヒナちゃん達が帰って来ました」

「本当か?」

「今庭にいると思います」

フラン、シャルロット、ユリちゃん、ソラミちゃんを連れて庭に向かう。

僕達が庭に行くとヒナちゃん、白、アミちゃん、ヒースクリフがいた。

「あっ、リュウさん…」

「ヒナちゃんおかえり」

「はい…」

ヒナちゃんはかなり落ち込んでいるようだった。
おそらく『嫉妬』の力は手に入らなかったのだろう。

「リュウさん…すみません…私、『嫉妬』の力を入手できませんでした…」

やっぱりか…
まあ、仕方ないか…

「ヒナちゃんは『嫉妬』の資格はあったんだよ…ただ『嫉妬』の力は手に入らなかった」

白が僕に言う。ヒナちゃんが泣き出してしまう。

「ごめんなさい…ごめんなさい…私に力が…ないせいで…」

「ヒナちゃん落ち着いて…だれもヒナちゃんを責めたりしないから」

とりあえずヒナちゃんが落ち着くのを待った。
数分後ヒナちゃんは泣き止んだ。

「取り乱してしまいすみません…もう大丈夫です」

その後ヒナちゃんはいつも通り仕事に戻った。
庭には僕と白しかいない。

「で、何があったんだ?」

「ヒナちゃんのことかい?」

「あぁ、資格はあったんだろ?じゃあ何で『嫉妬の書』が手に入らないんだ?」

「『嫉妬』の資格はあるけど権利がないって感じかな…つまり彼女は『嫉妬』を手にする可能性があるってだけだよ。あくまで権利者を選ぶのは『嫉妬』だからね」

「どうしたら権利者になれるんだ?」

「『嫉妬』として認められるしかないかな…具体的にはどうすればいいのかわからないけど」

「そうか…」

僕は白との話を終えて白とともに家に入る。

「とりあえずこの部屋を自由に使ってくれ」

白のために用意した部屋に白を連れて行く。

「うん、わかったありがとう」

白はそういい部屋に入って寝ることにしたらしい。

リビングに戻るとヒナちゃんがパートナー魔獣のルンバと部屋の掃除をしていた。
やっぱりいつもよりペースが遅い…まあ仕方ないか…

それからヒナちゃんが前の状態に戻るまで数日かかった。





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