Re:legend

りゅう

162:『嫉妬』の可能性





「で、条件ってなんなんだ?」

「まあ、簡単なことだよ。作戦時に僕をルナに行かせて欲しい」

「ルナ?」

「ルナはヒューマニアの近くで栄えていた都市です。今じゃ魔族に制圧されてますけど昔はいろんな種族が生活してたいい都市だと聞いたことがあります」

ハルカがルナについて説明してくれる。
白はハルカの言葉を聞きその通りと頷く。

「なんでルナに行きたいんだ?」

「ルナに次のターゲットがいるからだよ。しかも2人もね。」

なるほど『       』として倒さないといけない相手がいるってことか…
それって、ルナには魔道書ランク5の魔道書を持つ者が最低2人いるってことかよ。

「もしかしてお前にはどこにどの魔道書があるのかわかるのか」

「いやいや、僕が分かるのはターゲットだけだよ」

僕の問いを白は否定した。もし、魔道書がとこにあるのかわかれば結構戦いを優位に進めれると思ったのにな…

「そして、あと2つ条件がある。1つ目は僕が指定したターゲットは出来るだけ生け捕りにして僕に引き渡して欲しい。」

これは 『     』としての仕事があるからしょうがないと思い条件を呑む。

「2つ目は…その子を少し貸して欲しい」

白がヒナちゃんを指差しながら言う。

「え?私?」

ヒナちゃんが驚き慌てふためく。
なんで白がヒナちゃんを?疑問に思った僕は白に尋ねる。

「なんでヒナちゃんを?」

「うーん、簡単に言うとその子には『嫉妬』の才能があるかもしれないから」

「私が…『嫉妬』?」

「うん、そうだよ。だから僕とともに『嫉妬』がある場所に来て欲しいんだ。心配ならリュウ達も一緒に来てくれていいけど『嫉妬』が封印されてる場所には資格を持つ者しか入れないからあんま意味ないよ」

白が僕達に説明する。
ヒナちゃんに『嫉妬』の才能があるなら是非『嫉妬』を手に入れて欲しいと思う。

「僕としてはヒナちゃんに『嫉妬』を手に入れて欲しいけど決めるのはヒナちゃんだぞ」

僕はヒナちゃんにそういいヒナちゃんの答えを求める。

「連れてってください、私を『嫉妬』がある場所に!」

ヒナちゃんは勢いよく立ち上がり白に頼む。
白は少し嬉しそうにしていた。

「じゃあ、白にヒナちゃんは任せてもいいか?」

「うん。任せてよ」

一応何かあるといけないのでアミちゃん、ヒースクリフ、エルをヒナちゃんと白に同行させることにした。

「じゃあ、行って来ます。」

ヒナちゃん達はそういい旅立って行った。





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