157:現状そして帰宅

「流石『大罪の書』の持ち主ですね、皆さんかなりお強いです」

ファルファさんが僕達に言う。
ファルファさんはエルフラウで最強の魔法使いと言われているらしい。まあ、フェアリーであっさりと向こうの精霊を攻撃不能状態にしたから正確な強さがわかった訳じゃないがエルフラウ騎士団は全員精霊使いらしい。かなりの戦力になってくれるだろう。

ドラグーン騎士団は全員が竜人族の騎士団らしい、ドラグーン騎士団空中隊はかなり有名らしい。ドラゴンに乗り空中から攻撃するらしい。ドラゴン単体でもかなりの戦力だから空中戦は全てドラグーン騎士団空中隊に任せることになりそうだな。

タイタニアには騎士団というものはないみたいだが、タイタニアの国民全員が戦士らしい。タイタニアは国民全員が巨人だが、国民は数百人しかいないらしい、狩などをして生活してあるみたいだ、巨人族は単体で魔族数人を相手にできる強さらしい、その巨人族が数百人仲間になってくれるのはかなり嬉しい。

エルフラウ、ドラグーン、タイタニア、ヒューマニア、ピュレットの5ヶ国が手を組めばきっと魔族をこの大陸から追い出せるだろう。

とりあえず今日は解散で各国の準備が整い次第連携して進軍を始める予定だ。

僕はみんなにドリフトを発動させ、ピュレットに帰ろうとする。

「あの、リュウ様少しよろしいでしょうか？」

ドラグーン王女ソニアさんが話しかけてくる。

「はい。大丈夫ですけど」

僕がソニアさんの方を振り返りながら答える。

「リュウ様はレッドドラゴンをパートナー魔獣にしているというのは本当でしょうか？」

「本当ですが、それが何か？」

「あのっ、是非よろしかったらレッドドラゴンを見せていただけませんか？」

ソニアさんが目をキラキラさせて僕に頼み込んでくる。
僕は断ることができずソニアさんをうちに連れて行くことになった。

ソニアさんの護衛の人達と護衛のドラゴンを僕の近くに集め、全員にドリフトを発動させ家に帰る。






家に到着するとソニアさんは真っ先にスカーレッドの元に向かった。
スカーレッドを見てすごいはしゃいでいてとても1国の王女とは思えなかった。

ソニアさんは数時間スカーレッドの元から動こうとしなかった。

近くにいた護衛の人がソニアさんに早くドラグーンに戻らなければ、といいソニアさんは渋々ドラグーンに帰っていった。

「急にお邪魔してしまいすみませんでした。これで失礼しますね」

ソニアさんはそういい自身のパートナー魔獣のドラゴンに飛び乗り去って行った。

嵐のような人だなぁ…

去っていくソニアさんを見ながら僕はそう思う。

とりあえずこれからは同盟国との会議で決まった通り騎士団の強化をすることにしよう。

僕はロンさんとシーラさんに相談するために王城に向かうことにする。