135:遭難者

スカーレッドが砂漠に着地する。

「大丈夫？」

ハルカがスカーレッドが着地すると同時にスカーレッドから飛び降りる。

ハルカが倒れている少女を軽く叩く。

「生命の雫」

僕は少女に回復魔法を使う。

「反応がないな怪我はしてないみたいだ」

「死んでもいないみたいだから気絶しているだけみたいね。」

「とりあえず家まで連れてこうか」

僕はハルカと少女とスカーレッドにドリフトを使い急いで家に帰る。

家に帰りユリちゃん、ヒナちゃん、ソラミちゃんのメイド3人組に事情を話し少女の部屋を用意してもらう。

「ただ…気絶…してる…だけ…みたい…です…今は…ユリちゃんが…一緒に…います…」

「そっか命に別状はなさそう」

「はい…大丈夫…だと…思います…」

ソラミちゃんの報告を聞き僕とハルカは少しほっとする。

とりあえずヒナちゃんに少女が起きた時のために料理を作ってもらう。ハルカが私も手伝うとヒナちゃんと調理場に向かっていく。

数時間後

「リュウさんあの子が起きましたよ」

ユリちゃんが慌ててリビングに飛び込んでくる。
ユリちゃんは僕に報告してすぐにハルカ達の元へむかう。

僕が少女の部屋に入ると中にはソラミちゃんがいた。
少女はすでに起きていてベッドの上に座っていた。

「大丈夫？怪我とかしてない？」

まあさっき魔法で回復させたから怪我はないはずだが…

「えっと…この子…記憶を…失ってる…みたい」

「え？」

ソラミちゃんの言葉を聞き僕は固まってしまう。
その後入ってきたハルカ達もかなり驚いていた。

「えっと自分のこと覚えてないのかな？」

「うん。ここはどこなの？」

「ここは僕の家だよ。君が砂漠で倒れていたから保護したんだ」

「砂漠？」

「あーちょっと待ってね」

僕はそういいポケットからスマートフォンを取り出しマップを開く。

「ここの砂漠だよ。何か覚えてない？」

「何も覚えてません…」

「この子…名前は…アミ…っていうみたい…」

僕と少女の会話にソラミちゃんが入ってくる。

「そうなのか？」

「わかりません…」

どうやら少女…アミちゃんか…の持ち物から名前がわかったみたいだ。アミちゃんが持っていたペンダントに名前が刻まれていたらしい。

その後エリカ達も駆けつけとりあえず今後のことを話し合うことにした。