95:ギルド設立

王城から僕の家に使いが来た。
どうやら王城に国王である僕に用事があると言ってきた人物がいるようだ。

「じゃあちょっと行ってくれね」

「はい。お気をつけて」

僕が家からでるのをヒナちゃんが見送ってくれる。
今日ヒナちゃんとフェアリー以外のみんなはピュレットの街に買い物に出かけた。
ヒナちゃんとフェアリーがお留守をしてくれる。



僕が王城に着くと中からおじさんが出迎えてくれた。この人は僕に国王になってくれと頼んできた人だ。名前はロン、この国の政治を任せている。

「リュウ様お待ちしておりました。さっそくですが応接室までお越しください」

「わかりました」

ロンさんの後を僕がついていく。
僕達が応接室に入るとソファーに腰掛けていた。20歳くらいの青年が立ち上がり一礼する。

「国王様突然の来訪ですみません」

そういい青年が再び頭を下げる。

「いえいえ、お気になさらず。今回はどのようなご用件で？」

「はい。私は冒険家ギルド取締役ミューズと申します。今回はこの国ピュレットに冒険家ギルドを置いていただきたいと思い参上いたしました。」

「この国に冒険家ギルドをですか？僕としては是非お願いしたいです」

僕はそういい横に立つロンさんの方をむく。

「私としても賛成ですな。ギルドがこの国にできれば冒険家も集まるでしょうし」

ロンさんも賛成のようなのでこの国にギルドが立つことが決まった。さっそく建てる場所などを決めたいとロンさんが言いミューズさんを連れて会議室に向かって行った。

その後僕は街をぶらつく。この街はかなり平和だがたまに魔族の一軍がこの国を取り返そうとやってくる。
もちろんやってきた魔族達は僕とシャルロットとエリカを筆頭に撃退した。(正確には3回きた魔族達を僕とシャルロットとエリカが1人1回ずつ1人で撃退した。)

街を歩いていると1人の男がすごい速さで走ってくる。

「ひったくりだー捕まえてくれー」

その男を追いかけていた男が叫ぶ。僕はひったくりを押さえつけて捕まえる。一旦ドリフトで王城の牢屋にひったくりを連れていく。
そういえばこの国警察というかこの世界では騎士団だっけ？騎士団がないな…
作るか…

僕は騎士団を作ろうとロンさんに相談するため王城に戻る。