Re:legend

りゅう

56:進展そして契約

岩が爆発し辺りが煙で包まれる。

「どうなった…」

僕が周囲を確認するが『怠惰』の少女シャルロットの姿がどこにも確認できなかった。

「やったのか…?」

「爆発が起こった直後彼女の気配が完全に消えました。たぶん爆発で体ごと吹っ飛んだのでしょう」

まあ気配が消えたというならシャルロットは死んだということでいいのか?

「まあ彼女が生きていることはないでしょう」

「なら良かった…とりあえずみんなのところに戻るか…」

僕はフェアリーを連れてドリフトを発動させる。







「リュウさん大丈夫でしょうか…」

「たしかにちょっと遅いわね…」

「私達はリュウさんを信じて待つって誓ったんですから黙って待ちましょう。リュウさんなら大丈夫です。」

ハルカとエリカがリュウの心配をしだすがフランがそれを止める。

「やあみんなお待たせ」

「お待たせ〜」

突如現れた僕とフェアリーをみて3人の動きが一瞬止まる。直後…

「「「遅い」」」

え…?なんか怒られた…

「本当に心配してたんですから…」

そういいハルカが僕に抱きついてくる。何が起こったのか理解できなかった僕は数秒間を置き慌て始める。

「あっずるい私も…」

「え…なら私も…」

ハルカに続きエリカとフランも僕に抱きつく。それを遠くからポチャとフェアリーがにやけながら眺めている。

それが数分間続きようやく僕は解放された…抱きついているときみんなの柔らかい物があたってたけど…やっぱりフランは小さかった。

フランが知ったら成長期ですからと慌てて言い訳しようとするだろうな…

「とりあえず宿に戻ろうか…」

僕達はドリフトを使いプフレ村に移動する。プフレ村の宿に戻り部屋で少しくつろいでいたらフェアリーが僕の目の前を飛び始める。

「何か用?」

「はい少しだけ話があります。岩の精霊が討伐されたことにより私達の契約は成立となります。それでいくつか注意点があります。」

まあ岩の精霊は僕が倒した訳じゃないけど…

「まずこれを受け取ってください」

僕はフェアリーから指輪のようなものを受け取る。

「それは私との契約の証です。大切に保管してくださいそして私と契約したことによってリュウさんは私の下につく精霊達を自由に呼び出すことができます。ちなみに私は風の精霊神つまり呼び出せる精霊はほとんどが風魔法使いの精霊です。」

え…つまりフェアリーと契約できたことにより僕はたくさんの精霊と契約したことになるってことか…

「ちなみにすでに契約者がいる精霊は呼び出すことができません。これから新たに契約を決めた精霊が現れたらその精霊も呼び出せなくなります。以上が私と契約する注意点です。」

注意点というからには何かデメリットが発生するかと思っていたがメリットばかりでかなり助かる。僕は問題ないと頷く。

「まあもう契約した後だから今から断られても困りますけどね〜」

なんか良心的な詐欺にあった気分…

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