時代を越えてあの人に。~軍師は後に七人のチート家臣を仲間にします~
まさに一日目が終わろうとしていました。
気が付けば、夕日が沈みかけていた。
「もう、こんな時間か・・・。」
「でもでも今日は、飲み明かしましょうよ!」
「それが良い。」
こいつ等は相変わらずのテンションだった!!
恵美とは、後日また話を聞くために会う事になった。それがいつになるかは不明だが。
話があれば、藤吉郎の住居の方に文をください~。と言っていたが、彼女は藤吉郎の家が分かっているのだろうか。第一、分からない俺が言ってもなんだが。
と、考えていると・・。ふと忘れていたことを一つ思い出す。
「あぁぁぁ!!!!!」
「ふぇぇ!?どうされたのですか!?」
「狂人は嫌い。」
利家の反応にはいつもトゲが付いていて、良く心の中に刺さる。
藤吉郎は、俺の突然の大声に驚き、利家の後ろに隠れてしまう。
「変態さんは怖いです・・・。」
「いや、変態じゃないです!!と、いうか・・・。藤吉郎。俺達って最初、信長の所に居たじゃ・・・。」
藤吉郎が、首を横に捻る。彼女は天然なのかよく分からないが、どうやらそのことをすっかり忘れているようで、今も頭に浮かんでこないらしい。
「ほらさっき、長秀と信長が長話してるから、藤吉郎が城下を案内してくれるって・・・。」
「あぁ、そうでしたね。思い出しましたよ~。」
と、彼女は言うと、テヘ☆と、舌を少し出し頭に手をあてて誤魔化している。
悪行過ぎるだろ・・・。
とはいうものの、同じ場所に信長たちがいるとも限らないのだが・・・。とりあえず本丸の方へ戻ってみることにした。
・・・夕日に照らされる中、本丸につくとそこには。
「まさか・・・。ずっとあそこで話をしていたのか・・・?」
「丹羽様と信長様はいつもあんな感じですからねー。話すと止まらないのですよ。」
「まさに、待人にとっては地獄の長時間・・・でごじゃる。」
「何その英単語!?」
まだそこには、何人もの兵士たちが横たわっていた。長秀と信長の話を聞いていたということもあるが、信長から解散命令が出ていない状態で帰宅路につくのは処罰されるからである。
しかし、聞こえてくるのは世間話にもみたらない話だった。
「最近の若者ったら・・・。ぶつぶつ」
「しかし、こういう点でも悪くはない武器じゃろ?・・・うんぬん。」
まさに、長話の王者だな。この2人は。あれ、なんか話噛み合って無いよね?
と、ここで日も完全に暮れそうな時間なので、話に割り込んでみる。
「特に、鉄砲の火力も今は重視されるべきよね。」
「まさに、現代の最新技術を駆使した武器であるからな。」
「だが、軽くしなければいけないという問題も出てきた。ならどうだろうか。鉄砲そのものの弾と大きさを大幅に大きくして、鉄砲の形を変える。そうだな。円形型で下に車輪を付けてみる。利用方法は、鉄砲と同じで、火縄に火を付けて発射する。勿論、一発を撃つのに時間はかかるだろうが、威力も高いし、敵にとってもそれは脅威であって、もしかしたら、簡単に無血開城することが出来るのかもしれないし、そういう策をつけて武器を作ると言うのも有りだと思うぞ。」
信長と長秀は俺の話を熱心に聴いていた。どうやら必死に構成を考えているように見えた。
「形自体を変えて、鉄砲ではなく新しい兵器を作るようなものね・・。」
長秀はそう言う。まぁ、結局言いたい所はそんなところだ。まさに大きな砲台と言ったところだと思う。
かなり強力だと俺は考えるが。
「とすると、その鉄砲自体が木材であるとすると、装甲並びに発射速度も減速する可能性が大きい。ならば、鉄をふんだんに使った真新しい武器を作ると言う点に関しても、悪くはないという事じゃな。良い発想じゃぞ。裕太よ。」
「そうか?ありがとうな。ところで、お二人さん。あの夕日を見てごらんよ。」
信長と長秀は、俺の指さした方向一点を見つめる。
あっという感じで、長秀が言うとようやく我に返ったようだった。
まさに、時間を忘れていたのだろう。
「こんな時間・・・。早く屋敷に戻ろうかしら。仕事は一通り終わった訳だし。」
「そうじゃな。全軍、すまなかった。解散してよろしいぞ!」
兵士たちは「やっと帰れる。」と言うと次々に本丸を後にしていく。
藤吉郎たちも、家に帰ろうとしていた。
「そういえば、俺って帰る場所無くね?」
ポツン、と思ったことを一言いうと、俺は頭を押さえた。
そこまで考えていなかったのだ。
信長は此方に来ると、やれやれと言う顔をしていた。
「そうじゃった・・。猿。」
信長はそう呼ぶと、藤吉郎が走ってこっちに来た。
「はい。いかがしました?」
「この者に住居を与えることは出来るか?」
「そうですね・・・。浅野様に話を付けてくれば、私の家の隣が空いていたはずなので確保は出来ると思います。」
「因みに、犬千代も隣。」
「へぇ。そうなのか・・。」
「そういえば犬千代よ。何故ここに居るのだ?」
信長は話を変えるように利家に話かけた。
「さっき道場であったからついでについてきただけでごじゃるよ。」
「くかか、そうか。」
信長はそういうと、その場から立ち去って行った。
変に、利家は犬千代と呼ばれていることが多いな。というか、犬千代と俺以外の人に呼ばれているのを聞いた事が無いのだが・・・。
「さて、なんとか信長様に怒られずに済みましたね。」
「え・・・。別に怒られるの?あれって。」
「まぁ、無断行動でしたからね。ただ、貴方の言い回しはとても良かったですよ。参考にしたいくらいです!」
「いや、参考にされたとしても、参考にする意味がないと思うけど。」
俺は、手をひらの向きで上げる。
藤吉郎が迫ってくるので、その状態で必死に後ろに下がっていく。
「ちょっとちょっと、逃げないで下さいよ~?これから、案内第4弾なんですから!」
「え?こんな時間なのに何処に案内するっていうのさ・・・。」
「それは~。」
・・・。数十分歩いた先、大通りから少し外れると、そこには武家屋敷が多く並んでいた。勿論、大きい家から小さい家、問屋な漢字の家や、もう敷詰まってて、繋がってんじゃないの、とか言うレベルに達していた。
そこに、木下と書かれている札が置かれている家があった。
「もしかして・・・。この家って・・・。」
「そうですよ。私のお家なのです。夢のマイホームと言うのはここですよ。」
「夢小さっ!」
「私の家は隣でごじゃる。」
利家はそういうと、右側の家を指さした。と、すると俺の家は反対側の左側という事になるのだが・・・。
確か、藤吉郎は浅野という人に話を付けると言っていたが、それはどういう意味なのだろうか。
「さて、それでは参りますよ。」
藤吉郎は突然、胸を張りだし、そう言った。
「は?」
その拍子で俺は疑問視するように言う。
藤吉郎は利家の家の方面に歩き出した。すると、数歩と止まる。
「浅野様~、隠れてないで出てきてくださいね~。小六じゃあるまいし、何処にいるかなんてすぐ分かりますよ。隠れても無駄ですよ~。」
ドテン!と、天井から大きな音がする。
すると、上の方から老婆が降りてきた。
「そうかい。良く分かったねぇ。話は聞いたよ。その男をここに入れたいんだって?」
「どうも、浅野様。あと、その格好も止めた方が良いですよ。本当に老婆だと間違えられますから~。」
藤吉郎は言うと、浅野という女は服を全て脱ぎ捨てた。
勿論、皆さまが考えるように全裸に行きつくだろうが、服を脱いだはずなのにその下にも服を着ているというなんとも厚かましい格好をしていたのだ。
「そこのお兄さん。私の名前は浅野長吉。ここらの武家屋敷の管理担当として信長様より命を受けているわ。勿論、ここに入れてあげることはできるわ。よろしくね?」
彼女はそういうと、ウインクしてこちらを見ていた。
老婆からあっという間にくのいちの如く変身する姿も見事だった。
「あ、ありがとうございます!」
「やったなでごじゃる。」
そういえば、ここに来てから、ようやく就寝することが出来るな。
と思ったが、藤吉郎は眠らせてくれせてくれそうにないなぁ・・・。
「さ、ここに住居も決まった訳ですから、今日は祝杯をあげましょう!」
「まだ子供。背が伸びなくなるから遠慮する。」
「俺も、酒は強くないから遠慮しとくよ。」
「えー、ノリ悪いですよ~。」
と、言う訳で、今日は家に帰してもらえることになった。
が、藤吉郎の猛攻は続くだろう。さて、これからどうしようかな。
それにしても、家の作りはそこまで狭いわけでもなく、1人暮らしなら快適だと思う部屋だった。
ただし、夏なのでとても暑い。
と、考えていると俺は玄関らしきところで靴を脱ぎ、テーブルと布団が畳まれ、置いてある部屋に座り込んだ。
「もう、こんな時間か・・・。」
「でもでも今日は、飲み明かしましょうよ!」
「それが良い。」
こいつ等は相変わらずのテンションだった!!
恵美とは、後日また話を聞くために会う事になった。それがいつになるかは不明だが。
話があれば、藤吉郎の住居の方に文をください~。と言っていたが、彼女は藤吉郎の家が分かっているのだろうか。第一、分からない俺が言ってもなんだが。
と、考えていると・・。ふと忘れていたことを一つ思い出す。
「あぁぁぁ!!!!!」
「ふぇぇ!?どうされたのですか!?」
「狂人は嫌い。」
利家の反応にはいつもトゲが付いていて、良く心の中に刺さる。
藤吉郎は、俺の突然の大声に驚き、利家の後ろに隠れてしまう。
「変態さんは怖いです・・・。」
「いや、変態じゃないです!!と、いうか・・・。藤吉郎。俺達って最初、信長の所に居たじゃ・・・。」
藤吉郎が、首を横に捻る。彼女は天然なのかよく分からないが、どうやらそのことをすっかり忘れているようで、今も頭に浮かんでこないらしい。
「ほらさっき、長秀と信長が長話してるから、藤吉郎が城下を案内してくれるって・・・。」
「あぁ、そうでしたね。思い出しましたよ~。」
と、彼女は言うと、テヘ☆と、舌を少し出し頭に手をあてて誤魔化している。
悪行過ぎるだろ・・・。
とはいうものの、同じ場所に信長たちがいるとも限らないのだが・・・。とりあえず本丸の方へ戻ってみることにした。
・・・夕日に照らされる中、本丸につくとそこには。
「まさか・・・。ずっとあそこで話をしていたのか・・・?」
「丹羽様と信長様はいつもあんな感じですからねー。話すと止まらないのですよ。」
「まさに、待人にとっては地獄の長時間・・・でごじゃる。」
「何その英単語!?」
まだそこには、何人もの兵士たちが横たわっていた。長秀と信長の話を聞いていたということもあるが、信長から解散命令が出ていない状態で帰宅路につくのは処罰されるからである。
しかし、聞こえてくるのは世間話にもみたらない話だった。
「最近の若者ったら・・・。ぶつぶつ」
「しかし、こういう点でも悪くはない武器じゃろ?・・・うんぬん。」
まさに、長話の王者だな。この2人は。あれ、なんか話噛み合って無いよね?
と、ここで日も完全に暮れそうな時間なので、話に割り込んでみる。
「特に、鉄砲の火力も今は重視されるべきよね。」
「まさに、現代の最新技術を駆使した武器であるからな。」
「だが、軽くしなければいけないという問題も出てきた。ならどうだろうか。鉄砲そのものの弾と大きさを大幅に大きくして、鉄砲の形を変える。そうだな。円形型で下に車輪を付けてみる。利用方法は、鉄砲と同じで、火縄に火を付けて発射する。勿論、一発を撃つのに時間はかかるだろうが、威力も高いし、敵にとってもそれは脅威であって、もしかしたら、簡単に無血開城することが出来るのかもしれないし、そういう策をつけて武器を作ると言うのも有りだと思うぞ。」
信長と長秀は俺の話を熱心に聴いていた。どうやら必死に構成を考えているように見えた。
「形自体を変えて、鉄砲ではなく新しい兵器を作るようなものね・・。」
長秀はそう言う。まぁ、結局言いたい所はそんなところだ。まさに大きな砲台と言ったところだと思う。
かなり強力だと俺は考えるが。
「とすると、その鉄砲自体が木材であるとすると、装甲並びに発射速度も減速する可能性が大きい。ならば、鉄をふんだんに使った真新しい武器を作ると言う点に関しても、悪くはないという事じゃな。良い発想じゃぞ。裕太よ。」
「そうか?ありがとうな。ところで、お二人さん。あの夕日を見てごらんよ。」
信長と長秀は、俺の指さした方向一点を見つめる。
あっという感じで、長秀が言うとようやく我に返ったようだった。
まさに、時間を忘れていたのだろう。
「こんな時間・・・。早く屋敷に戻ろうかしら。仕事は一通り終わった訳だし。」
「そうじゃな。全軍、すまなかった。解散してよろしいぞ!」
兵士たちは「やっと帰れる。」と言うと次々に本丸を後にしていく。
藤吉郎たちも、家に帰ろうとしていた。
「そういえば、俺って帰る場所無くね?」
ポツン、と思ったことを一言いうと、俺は頭を押さえた。
そこまで考えていなかったのだ。
信長は此方に来ると、やれやれと言う顔をしていた。
「そうじゃった・・。猿。」
信長はそう呼ぶと、藤吉郎が走ってこっちに来た。
「はい。いかがしました?」
「この者に住居を与えることは出来るか?」
「そうですね・・・。浅野様に話を付けてくれば、私の家の隣が空いていたはずなので確保は出来ると思います。」
「因みに、犬千代も隣。」
「へぇ。そうなのか・・。」
「そういえば犬千代よ。何故ここに居るのだ?」
信長は話を変えるように利家に話かけた。
「さっき道場であったからついでについてきただけでごじゃるよ。」
「くかか、そうか。」
信長はそういうと、その場から立ち去って行った。
変に、利家は犬千代と呼ばれていることが多いな。というか、犬千代と俺以外の人に呼ばれているのを聞いた事が無いのだが・・・。
「さて、なんとか信長様に怒られずに済みましたね。」
「え・・・。別に怒られるの?あれって。」
「まぁ、無断行動でしたからね。ただ、貴方の言い回しはとても良かったですよ。参考にしたいくらいです!」
「いや、参考にされたとしても、参考にする意味がないと思うけど。」
俺は、手をひらの向きで上げる。
藤吉郎が迫ってくるので、その状態で必死に後ろに下がっていく。
「ちょっとちょっと、逃げないで下さいよ~?これから、案内第4弾なんですから!」
「え?こんな時間なのに何処に案内するっていうのさ・・・。」
「それは~。」
・・・。数十分歩いた先、大通りから少し外れると、そこには武家屋敷が多く並んでいた。勿論、大きい家から小さい家、問屋な漢字の家や、もう敷詰まってて、繋がってんじゃないの、とか言うレベルに達していた。
そこに、木下と書かれている札が置かれている家があった。
「もしかして・・・。この家って・・・。」
「そうですよ。私のお家なのです。夢のマイホームと言うのはここですよ。」
「夢小さっ!」
「私の家は隣でごじゃる。」
利家はそういうと、右側の家を指さした。と、すると俺の家は反対側の左側という事になるのだが・・・。
確か、藤吉郎は浅野という人に話を付けると言っていたが、それはどういう意味なのだろうか。
「さて、それでは参りますよ。」
藤吉郎は突然、胸を張りだし、そう言った。
「は?」
その拍子で俺は疑問視するように言う。
藤吉郎は利家の家の方面に歩き出した。すると、数歩と止まる。
「浅野様~、隠れてないで出てきてくださいね~。小六じゃあるまいし、何処にいるかなんてすぐ分かりますよ。隠れても無駄ですよ~。」
ドテン!と、天井から大きな音がする。
すると、上の方から老婆が降りてきた。
「そうかい。良く分かったねぇ。話は聞いたよ。その男をここに入れたいんだって?」
「どうも、浅野様。あと、その格好も止めた方が良いですよ。本当に老婆だと間違えられますから~。」
藤吉郎は言うと、浅野という女は服を全て脱ぎ捨てた。
勿論、皆さまが考えるように全裸に行きつくだろうが、服を脱いだはずなのにその下にも服を着ているというなんとも厚かましい格好をしていたのだ。
「そこのお兄さん。私の名前は浅野長吉。ここらの武家屋敷の管理担当として信長様より命を受けているわ。勿論、ここに入れてあげることはできるわ。よろしくね?」
彼女はそういうと、ウインクしてこちらを見ていた。
老婆からあっという間にくのいちの如く変身する姿も見事だった。
「あ、ありがとうございます!」
「やったなでごじゃる。」
そういえば、ここに来てから、ようやく就寝することが出来るな。
と思ったが、藤吉郎は眠らせてくれせてくれそうにないなぁ・・・。
「さ、ここに住居も決まった訳ですから、今日は祝杯をあげましょう!」
「まだ子供。背が伸びなくなるから遠慮する。」
「俺も、酒は強くないから遠慮しとくよ。」
「えー、ノリ悪いですよ~。」
と、言う訳で、今日は家に帰してもらえることになった。
が、藤吉郎の猛攻は続くだろう。さて、これからどうしようかな。
それにしても、家の作りはそこまで狭いわけでもなく、1人暮らしなら快適だと思う部屋だった。
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