俺が転生した世界はどうやら男女比がおかしいらしい

めんたま

私のお兄ちゃん

時はその日の朝まで遡る。
私、前原心愛は朝学校に来ていつものようにチビ三人衆でダベる。
最近の私たちの話題といえば、そう!お兄ちゃんのこと!
今日も私はお兄ちゃんの武勇伝について聞かせる。

「それでね、お兄ちゃんの作ってくれたハンバーグがすごく美味しくて!あと....」

「ゆ、心愛ちゃん」

「ん?どうしたの愛菜ちゃん」

チビ三人衆の1人、愛菜ちゃんが喋りかけてくる。

「前から思ってたっすけど、そのお兄ちゃんって実在してるっすか?私はてっきり妄想の類かと思ってたんすけど.....」

なん...だと!?

「ち、違うよ!お兄ちゃんはちゃんといるよ!優しくてかっこよくてすごいんだからね!」

「それだよ〜。お兄さん、すごく優しくて、すごく美形なんでしょ?」

チビ三人衆の2人目、ののちゃんが言う。

「うん!もう、ほんっとうに大好き!」

チビ三人衆の最後の1人、心愛こと私が叫ぶ。

「ね、ねぇ?」

「はいっす。とても信じられないっすね」

しかし、この2人はまだ疑っているようだ。むっ。さすがの私だってそこまで言われるとカチンとくる。

「じゃあ今日私の家に遊びに来たらいいじゃん!私の優しいお兄ちゃんなら、女が家に来たって優しく対応してくれるに決まってるもん!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

「っていうことがあったんだけど....」

私は今お兄ちゃんに事のあらましを説明した。お兄ちゃんはうんうんと頻りに頷いていた。

.....うぅ。さすがに怒るかな?いくら優しいお兄ちゃんとは言え....。ようするに、いきなり女の子の友達を連れてきて、その子達に優しいところを見せて!って言ってるのと同じだもんね。普通の男ならキレる案件だよ。

「ご、ごめんね?勝手に.....。迷惑かけて....で、でも私優しいお兄ちゃんのことを信じてくれなかったのが悔しくて!」

「心愛」

「っ!う、うん」

お兄ちゃんに名前を呼ばれてビクッとしてしまった。そして、お兄ちゃんはゆっくりと手を伸ばしてきてーーー
な、殴られる!?

と思い私はギュッと目を瞑ったのだが、感じるのは優しい暖かい感触。


「...ほぇ?」

....殴られない?前のお兄ちゃんなら殴られてたのに。本当に最近のお兄ちゃんは前とは全然違う。

「謝ることなんてないんだぞ?俺の可愛い妹のためにする事で、迷惑なことなんて一つもないんだから。俺はお前のお兄ちゃんだぞ?もっと甘えろ」

そう言って、頭を撫でてくれるお兄ちゃん。
お兄ちゃんは時々、何故か一人称が「僕」から「俺」に変わる。口調も少し変わるのだが、私は「俺」の時のお兄ちゃんがどちらかと言うと好きだ。すっごくキュンキュンする。勘なんだけど、「俺」のお兄ちゃんが本当の姿なんだなってはっきり分かる。だから、私は「俺」の方が好きなのかもしれない。

....お兄ちゃんのナデナデ、気持ちいい〜。

私が楽しんでいると、愛菜ちゃんとののちゃんが固まっているのが見える。
散々疑っちゃって!
ふふん、どう?私のお兄ちゃんは?

いつも笑顔で、いつも優しくて、いつもかっこよくて、そして時々素を出してくれて甘やかしてくれるお兄ちゃんが私は大好きなのだ。

私のお兄ちゃんは世界一のお兄ちゃんだ。世界中を探してもこんな男の人は見つからないだろう。



私の将来の夢は、お兄ちゃんと結婚することですっ!


なんちゃって。

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コメント

  • アマスさん

    妹が可愛い!ボクっ娘もいいな!

    1
  • 清水 裕斗

    もう大好き❤

    3
  • 旧ネオン道理

    私の体がこの作品欲している!!

    9
  • ノベルバユーザー35960

    こういう男女比違うの好きだわ

    18
  • SIno

    確かに男が多い気が…でもマジでおもしろいです!!! これからも頑張ってください!!!

    6
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