俺が転生した世界はどうやら男女比がおかしいらしい

めんたま

一触即発

神崎さんを連れて、体育館裏まで来た。

「さて、さっきも言ったけど、僕は全然気にしてないから大丈夫だよ」

俺はそう言って笑いかけた。

「ほ、本当ですか?痴姦されて平気な男なんているわけが....。....無理してるなら、正直に言って下さい。私はどんな罰でも受ける覚悟です」

うーん、やはり中々信じてもらえないな。当たり前か。俺の価値観はこの世界の男達とは違いすぎる。

「全然無理してないよ」

「で、では、私が前原くんの、お、おち、おちんち....男性器をニギニギした件についてどうお考えですか!?」

やめて!!恥ずかしい!

「は、恥ずかしかったけど、別に嫌ではなかったよ」

「天使ですやん....」

「えっ?天使?」

「い、いやなんでもありません。コホン。前原くんが許して下さるというならば、私はもう何も言いませんが、私にできることがあればなんでも言って下さいね!せめてものお詫びです」

ん?今なんでもって言ったよね?それはつまり、なんでもってこと?

....とまあ、冗談はここまでにして。まあ何もなく無罪放免よりは、何かして無罪放免の方が神崎さんの心情的にも楽だろう。だとすれば、

「じゃあ、神崎さん。1つお願いがあるんだけど」

「は、はい!お伺いします!」

「僕と友達になってくれないかな?」

「へ?友達?」

「うん、クラスの女子の友達がまだいないから。ダメかな?」

「ぜ、全然!こっちからお願いしたいくらいです!ふ、ふおおおお!こんな美少年とお友達!誰が!?私が!!ふおおおお!」

「か、神崎さん、心の声漏れてる漏れてる」

「あっ、私としたことが、ごめんなさい...」

顔をトマトみたいに赤くして俯く神崎さん。可愛い。

「神崎さんは部活何か入ってるの?」

「いえ、何も入ってません」

「じゃあ、僕今から帰るから、よかったら一緒に帰らない?」

「は、はい!一緒に帰りましょうどこまでも!」

そうして神崎さんと友達になった俺は、彼女と楽しく喋りながら帰った。

電車で、2人でいると周りの目線が凄まじかったが、神崎さんはドヤ顔をかましていた。

電車を降り、駅についた。どうやら神崎さんは俺とは反対方向らしい。

「じゃ、じゃあまた明日、前原くん」

「うん、また明日。あ、神崎さん。俺のことは仁でいいよ。俺も神崎さんのこと莉央ちゃんって呼ぶから」

「で、では仁くんと」

「うん、じゃあばいばい、莉央ちゃん」

こうして莉央ちゃんと別れた俺は鼻歌を歌いながら、家へと向かった。


「ただいま〜」

「お、おかえりなさいお兄ちゃん!」

ドアを開けて玄関に入り靴を脱いでいると、リビングから妹の心愛ゆあが出てきた。

「心愛部活は?」

「今日は休みだったの!」

「そっか」

「うん。それよりお兄ちゃん、帰り道1人で大丈夫だった?痴姦とかされてない?」

...朝はされたが、いま聞かれてるのは帰り道のことだ。朝のことは隠しておこう。

「ん、大丈夫だったよ。1人じゃなくて友達と一緒だったしね」

「と、友達?そ、それって、女の子じゃ、ないよね?」

「ん?いやクラスの女の子だけど?」

「え?」

心愛の目からハイライトが消えた。怖すぎだろ。

「どういうこと?なんで女?襲われちゃうよ?ダメだよお兄ちゃん。女なんかに近付いちゃ。ねっ?」

こ、こえええ!溢れ出すメンヘラ臭がすごいぞ我が妹よ!

「き、気をつけるよ。そ、それより、今日母さん帰ってくるの遅いでしょ?お兄ちゃんが夜ご飯作ってあげるよ!」

怖すぎるから、無理やり話題変換をした。

「えっ!?お兄ちゃんが作ってくれるの!やったあ!楽しみ♪」

顔をパアッと明るくさせ、可愛らしくはしゃぐ心愛。

ふう....なんとか凌いだようだ。

その後、俺がハンバーグを作っていると、姉さんや母さんが帰ってきたので4人で食卓を囲み、ご飯を食べながら今日の話をした。

「....それでさ、聖也っていう男の子と友達になったんだよ」

「へぇ〜もう友達できたんだ。やるじゃん仁」

姉さんが褒めてくれた。

「えへへ、ありがとう。あ、でも今日体操服に着替える時ちょっとうっかりしてみんなの前で服脱いじゃってさ。上半身裸ですごく恥ずかしかったよ〜」

俺は笑いながら今日の失敗を話した。

「「「は?」」」

その瞬間、母さん、姉さん、心愛の顔から表情が抜け落ちた。

あっ、やべえ。俺の家族にこの話はまずかった!

「あ、そ、そういえばさ!今日の授業....」

「ジンちゃん」

「....はい」

急いで話題を変えようとしたが、母さんによって制された。なんか迫力がすごいので大人しく返事をしておく。

「みんなの前で服を脱いだ。ジンちゃんは今そう言ったの?」

「...はい、確かにそう言いました」

「この前も私たちの前にタオル1枚で来て、注意したよね?」

「...はい、ごめんなさい。うっかりしてました」

「まあ、人間だし、うっかりは仕方ないよ。...でも、私たち家族以外に裸を見せるなんて。茄林、心愛、出かける準備をして。今から、ジンちゃんのクラスの女共を記憶が消し飛ぶくらい殴りに行くよ」

「「ラジャ」」

母さん、姉さん、心愛が立ち上がり、戦場に赴く前の兵士のような引き締まった顔つきになる。

「ちょ、ちょっと待って!!やりすぎ!やりすぎだから!本当にごめんなさい!以後気をつけますから!」

「止めないでお兄ちゃん。これは当然の報いなの。お兄ちゃんの裸を見たからには相応の対価を払ってもらわないと。それは命だよ」

記憶をなくさせるんじゃなかったの!?命をなくさせるの!?

こ、これはちょっとやそっとじゃ止まらないぞ。仕方ない、最終手段だ。

「あ〜あ。暴力を使うような女の人は僕嫌いだなあ」

ピクッ

3人が少し反応する。...もう一押しだな。

「母さん達が暴力を振るうなら、僕は3人のこと嫌いになるかも」

「「「さーて、晩御飯の続き食べよ」」」

3人は声を揃えてそう言い、ストンと席に着いた。

ふう....よかった。

まあ、今回は俺が悪い。何も考えずに発言するから今のような事態になるんだ。

....ダメだな。まだ前世の気分が抜けない。
しっかりしないと、そのうち犠牲者が出るぞ。加害者はもちろん俺の家族。


 
それにしても、うちの家族全員怖すぎませんかね?

「俺が転生した世界はどうやら男女比がおかしいらしい」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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コメント

  • TADAI

    ヤンデレ妹かわいい(*´▽`*)

    2
  • ノベルバユーザー186807

    ここの家族物騒だなぁー(((´д`)) ブルブル…)

    12
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