存在定義という神スキルが最強すぎて、異世界がイージー過ぎる。

つうばく

第7話 「俺のステータスおかしくね!? (2)」

「【鑑定】」

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来島伸らいじましん》  レベル1

 種族 人間     年齢 17歳      性別 男
 職業 学生(仮)  称号 神の使徒

 攻撃 SS     防御 SS      俊敏 SS
 魔力 SS     魅了 SS      技能 E     
  運 SS

《スキル》

神ランクスキル【存在定義】
Sランクスキル【料理】
Sランクスキル【鑑定】

《魔法》

火属性魔法
水属性魔法
転移魔法
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やっべ!
こんなのを見られたら俺は死ぬぞ!

どうにかせねば。
……こいう時の【存在定義】だろ!

「偽装」

俺は小さく呟く。
幸い、誰にも聞こえていなかったようだ。

これで良し。

称号を偽装。【存在定義】も偽装で隠す。

……ふぅー。
これで良し。

「これをどうやって見せるんだ?」

「この紙にでも書いてくれ」

「………………書けたぞ」

俺はステータスを書いた紙をヒナさんに渡した。

……というか、こういう事なら【偽装】を使わなくて良かったのではないだろうか。

まぁ、今後必要になるだろうし、良いだろう。

「……………このステータスは本当なのか?」

「まぁ」

「どんなのなのですか? 見せてください、ヒナさん」

「ああ」

ヒナさんは、クリスに見えるようテーブルの上に紙を置いた。
その紙に釘付けになるクリス。

「……………マジですか、シン様」

「マジだ。それとキャラ崩壊してるぞ」

まあ、こうなることは予想していた。

だって、常識的に考えてこのステータスおかしいだろうし。

「レベル1で、これとは……」

「まぁ、なんというか。そうだ! レベルが上がりにくい体質なんだよ」

「だとしても、ステータスSSになるまでしていたら1ぐらい上がっても良いと思うのですが」

「知らねぇよ!」

はぁー。
適当に誤魔化したが……まぁ良いだろう。

「シンだったよな」

「あっ、はい!」

「お前はプレート無しで良いぞ」

「えっ?」

プレート無し?
なんでなんだ?

「本当はSランク冒険者とかだけの特権なのだが、お前は大丈夫だろう」

「へ? へ?」

いまいち、状況が理解出来てないのだが……。

「Sランク以上の冒険者はな、プレートの代わりにこの腕輪を付けてもらっているんだ。Sランク冒険者ならこの金の腕輪だな」

俺はヒナさんから、金色の腕輪を渡された。
金色の腕輪には何か文字が彫られていた。

かっけー。けど……。
……この格好に似合わないなぁ。

そもそも、黒のパーカーにジーパンの俺が異世界に合っていないのだけどな。

今度買いに行こう。

「これが、Sランク冒険者の証だ。お前は今日から冒険者だ」

「あざっす」

「だが、どうして冒険者になろうと思ったのだ? Sランクスキルがあるのなら、それにあった職業でも良かっただろうに」

「ああ、それはですね ────」

俺はクリスとの話で、どうして冒険者になることになったのか、という事を結構簡単にヒナさんに話した。

ヒナさんはうんうんーと頷きながら聞いていた。
……一瞬寝ているように思えたのだが、多分、大丈夫だろう。

「はっはっは! そういう事なら存分に使ってくれ。ただ、くれぐれも気を付けるんだぞ。あそこの魔物はCランクからAランクに近い物までいるからな。まぁ、お前がいるなら大事はなさそうだが」

「ははは。しっかりとクリスを守るさ」

それから、数十分くらい俺たちは話していた。
主に、つまらないことなのだが。








「じゃあ、行くかクリス」

「はい! シン様!」

俺とクリスは立ち上がった。

「じゃあ、帰りに討伐したのを持ってくるよ」

「おう! どれくらいか楽しみに待っているぞ」

「じゃあな」

「ありがとござました!」

「おう!」

俺達はギルドマスターのヒナさんと別れ、ギルドを後にした。

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