クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第41話「魔法について〜前半〜」

 目が覚めてから数分が経過し、頭が冴えてくる。
 とりあえず着替えて、朝食を取りに寮の食堂に向かう。今日は休日だからかあまり人はおらず、席はかなり空いている。
 俺とリアは朝食を持ち適当な席に座り、今日の予定について話し合って置く。昨日の夕方頃に馬車で生徒が帰るのを見たので、まぁまぁな数の生徒は今日は帰っているだろう。

「今日の予定なんだけど、俺はこの学院を見て回ろうと思うんだけど、リアは何かある?」
「最低限しか、持って来てない。から、服と下着は、買いに行きたい」
「そうか、わかった。とりあえず、朝食だけ食べたら俺は見て回るとするよ」
「シアちゃんが、起きたら、学院を出て、一緒に、買い物してくる」

 俺たちが話していると、食堂の入り口からライとシアが朝食を持ってやってくる。

「お前ら、起きるの早いな」
「おはようございます。リアちゃん、ルル君」
「おはよう、シアちゃん」
「おはよう。早いって言われても、ライ達だってあまり変わらないだろ」
「シアちゃん、買い物、いこ?」
「いいですね、私も少し衣類などを買っておきたかったので」
「ルルはどうするんだ?」
「俺はここを見て回ろうかなと」
「そうか、じゃあ俺も一緒に回ろうかな」

 粗方の予定は決まり食堂から出ようとしたところで、机に紙やらなんやらを広げている集団を見かける。
 どうやら、勉強の教え合いをしている様だった。前世でも今世でも見かける事のある光景だが、ふと気になったのと友達作りの第一歩として声をかけてみる。
 友達作りの為と言ったが、俺とよくいるメンバーはルナとシステナを抜くと、前世からの知り合いか身内しかいない。友好関係が少し寂しい。
 他の生徒とコミュニケーションを取れば、自然と人が寄ってくるだろうと思う。コミュニケーションさえ取れれば、レビュート家だからという壁をなくせるのではと思う。

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 sideグループ〜男子A〜

 8組の最下位近くだったが、この学院に入学することが出来た。幼馴染の男子3人に誘われ、この学院に入学することにしたのだが、勉強が苦手だった俺はかなり勉強した。
 比較的、物事を覚えるのは苦手か得意て言うと得意な方に入る。
 毎年のこの学院の最下位の点数はかなり上回っていたが、俺の成績は下から数えた方が速いぐらいだった。
 入学出来た事を喜んだが、勉強が苦手だから授業の内容についていくのがかなりしんどくなっていった。
 しかし、剣術の授業は違った。剣術には少し自信があったのでキツくなる事はなかった。

 1週間を乗り切った。授業の内容については、クラスの人達に教わりながらなんとかしていた。
 幼馴染の3人から勉強会をしないかという話しを持ち掛けられ、今はその勉強会の最中だ。
 10年ぐらいの付き合いだからか、俺がわかっていないところを的確教えてくる。質問をしたり問題を解いたりといった事を繰り返していると、俺たちに声がかかる。

「ねぇ、勉強会してるの?」

 その声の主は平気より小さいの生徒だった。
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 sideルル

 いざ、声をかけようとすると何を言えばいいかわからない。とりあえず、見たらわかる事なのだが勉強会なのかを聞いてみる。

「ねぇ、勉強会してるの?」

 4人の生徒は声に反応してこちらを振り向く。
 3人の生徒は俺をみると顔を強張らせたが、後1人は特に反応がない。

「あぁ、そうだぜ。お前も参加するか?」

 反応がなかった男子生徒が返事をしてくる。

「じゃあ、参加しようかな。ところで、何処ら辺の授業の内容をするんだ?」
「この1週間の復習とかだ。この勉強会も俺の為にしてくれてるみたいなものだしな。そう言えば自己紹介してなかったな、アスラだ。実家は猟師と農家の二つやってる」

 手を差し出してくるので、握手に応じて軽く自己紹介しておく。

「ルルシアです。ルルって呼ばれる事が多いかな。実家は、、、というより、父さんが冒険者をしている」
「アスラ、この人を知らないの?」
「知らないというより、今知り合った」

 固まっていた赤髪の生徒の思考が動きだした様で、アスラに俺について質問していた。

「アスラ、この人はルルシア・レビュート。何かと学校中を騒がせている、レビュート家の子だよ」
「そうなのか。知らなかった」
「それぐらい知ってると思ってた。それと僕達が彼に教えれる事なんてほぼ無いよ」
「そうだな、シーライの言う通りだ。アスラ、ルルシアさんは学年主席で入ってるんだよ」
「えっ!そうだったのか。ルルって凄い奴だったんだな」

 順当に停止していた3人の生徒が動き出す。どうやら赤髪の生徒はシーライと言う様だ。

「えっと、そんなに気を使わなくていいよ。同じ学年なんだし、気軽にルルって呼んでくれたらいいよ」
「......わかったよ、ルル。シーライだよろしく。であいつがハーキッツで、あっちの女の子に見える奴がエタネルだ。女に見えるが男だからな」

 どうやら、先ほどシーライの会話に入っていたのがハーキッツらしい。
 男の娘は初めて見たが、女にしか見えない。

「そうだ。それならルルに教えて貰えばいいんじゃ」
「アスラ、僕達みたいな下位組に、主席のルルが教えてくれるわけ無いだろ」
「別にいいけど」
「ルルは別にいいって言ってるけど、シーライ、どうする?」
「えっ、いいの?  正直、授業の内容をギリギリ抑えてる様なものなんだけど」
「別にいいよ。他の人達はどうするの?」
「「教えてください」」
「わかったよ、それじゃあ何をしようか?」
「どうしよか、俺は魔法関係がいいけど、シーライ達は何かあるか?」
「アスラの勉強会なんだし、それでいいと思うよ」
「魔法関係って言ってもあまり授業と変わらないと思うけど、それでもいい?」
「いいよ」

 魔法関係と言われても授業でやった事ぐらいしか知らないが、授業内容が分かればいいだろう。

「まず、魔法の属性は何種類あるかわかる?」
「火、水、地、電気、風、光と人族以外が使える闇の7種類だ。それと、炎や氷などの派生も存在している。ついでに言うと基本1種類、多くて3種類の魔法が使える」
「よし、じゃあ次だな。魔法の発動に必要なものはなんだ?」
「『魔力』と『詠唱』と『イメージ』だった筈」
「その3つで合っているよ。しかし、3つの内の1つ『詠唱』はスキル次第で無くなるんだが、そのスキルとスキル取得条件は分かる?」
「スキルは『無詠唱』だな。で、取得条件は3種類以上の魔法関係のスキルを持っている事、だったと思う」
「合ってるよ。しっかり覚えてるじゃん」
「ここまでは3人に教わったからな」
「それじゃあ、必要な3つについて具体的に説明していくよ」

「まず魔力。これは、魔法を発現させる為に必要なものだ。魔力は2種類あるがこれは分かるな?」
「人からでてくる魔力と......後なんだっけ?」
「アスラ、空気中を漂う魔力だよ」
「その2つだな。魔力が人からでてくると言う事は、人には魔力が存在していると言う事になる。ここまでは分かるな?」
「大丈夫だ」
「その人に存在している魔力を使う事で、魔法は発現されるんだ」

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