クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第38話「ステータス発表と色々」

 姉さんとの一戦を終えると疲労からか、仰向けに倒れ込む。その間に姉さん以外のクラス札は回収された。
 どうやら、回収班の中で誰が姉さんのを回収するか、という事で話し合いになっている様だ。気絶しているのだから誰でもいいのではと思っていると、リアがさっと近づいていき回収し、回収班のところに持って行った。

『争奪戦、終了〜。いや〜1.2組が負けて、3.4組が圧勝するとは思わなかったよ。これはクラス替えが楽しみだよ。それと、レビュート家の子供達の戦いが観れたのは幸運だったよ。5分後に6時間目終了の鐘が鳴るから、それまで休憩』

 妙にテンションの上がった校長が話し出したが、俺は強烈な睡魔に襲われ意識を落としていたので、聞こえていなかった。

 誰かに体を揺らされ、目が覚める。
 目が覚めて始めに目に映ったのは、リアだった。そして、周りにルナやシステナ、ディルやライなど姉さん以外のいつものメンバーがいた。

「ルル、起きた」
「ルル君ヤッホー、随分お疲れだったみたいだねー」
「まぁね。流石に疲れが出たみたいだったよ」
「セリアさんを倒したかと思ったら倒れているのだから、ほんの少し、本当に少しだけ心配したわよ」
「ルナちゃんたら、本当にツンデレなんだから。眠っているのを一番始めに見つけて、一番速くに近づいて行って、凄い心配してたのに」
「システナ。へ、変な事言わないでよ、心配なんてしてなかったんだから」

 さっきは少しでも心配したって言ってたのに、心配なんてしてなかった事なってるし。

「まぁ、とりあえずここから出ようか」
「そうね、ルルはさっきまで寝てたんだから、1人で部屋に戻れるでしょ。セリアさんは、シーディル王女が運んでくれるらしいから」
「王女なんて付けなくていいですよ。ディルとお呼び下さい、ルナさん」
「俺の時と態度が凄い違うんだが」
「当たり前でしょ。ディルさんやシアちゃんに比べたら、気品がないのだから」
「俺だって、帝国の皇子なのに」
「だから、気品とか風格とかないって言ってるでしょ」
「言い合いの前にここから出ましょうか?」
「セリア、姉さんと、少し話しが、ある。ルルの部屋に、運んで」
「はい、わかりました。ルナさん達はどうするのですか?」
「私達は、部屋に戻って休むわ。出れば肉体的には回復するでしょうけど、精神的に疲れたわ」
「わかりました。それでは、また来週」

 そういうば、今日は週末だったな、すっかり忘れていた。
 ルナ達が闘技場から出ると、この場所には俺たちだけが残った。その後、ディルが姉さんを背負うと俺たちも闘技場を出た。
 闘技場を出ると、疲労や擦り傷などが綺麗に消えていた。それと同時に姉さんが気絶から覚めた様で、自分で歩くとディルから降りた。

 男子寮は闘技場からそこまで離れていないので、すぐについた。そして、俺とライの部屋にレビュート家の3人と王族の3人が入った。

「流石に2人部屋に6人も入ると狭いな」
「そうだな、狭いなら出ればいいだろライ」
「いやいや、ここ俺の部屋でもあるから」
「まぁいいじゃん。で、リアの話しってステータスの事だろ」
「そう。約束は、したから。終わったら、見せるって」
「そうだ、忘れてた。最後の最後で、リアちゃんのスキル?にやられたからね。しっかり見ないと」
「それじゃあ、早速。ステータス、オープン」

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 名前:アーリア・レビュート(ソルテット)
 種族:獣人族
 年齢:15歳
 前世:無し
 Level:10

 生命力・・1900
 魔力・・650

 筋力・・2800
 敏捷・・未確定
 知力・・1000
 幸運・・2000
 魅力・・3000
 物理攻撃力・・5600
 魔法攻撃力・・1300
 物理耐性・・2500
 魔法耐性・・3000
 ・固有スキル
 最速、相殺
 ・スキル
 剣術、格闘術、武術、家事、水属性魔法
 ・祝福
 無し
 ・称号
 最速者
 ・転生回数
 0回
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「予想してたのより普通だな」
「そうね、敏捷は見ないようにしたいわね」
「それじゃ、疑問、ある?ステータス、について、答える」
「それじゃあ、固有スキル二つ共教えて」
「最速は、そのままの意味。誰よりも速くなる。称号もついてきた」
「.......リア、代わりに説明しようか?」
「ルル、頼んだ」
「という事で代わりに説明します。固有スキルのもう一つ、『相殺』は特定のモノにまた別のモノを当て対消滅させるスキルなんだ。しかし、これは当てるモノの耐久以上の威力を、一撃で出せるのモノじゃないとダメなんだ」
「それだと、最後に私の障壁に何かを当てた事になるけど、何が当たったの?」
「姉さんの質問の答えが3つ目の特徴なんだ。で、その特徴というのが正確なイメージが必要だけど、イメージ次第で有象無象関係無しで当てて相殺が出来るんだ」
「そうなんだ。そういうば、回数制限があるって言ってたけどそれは何?」
「使える回数は、Levelの半分らしい」
「気になるところはそれぐらいかな、王女様達は何かある?」
「特にはありませんわ、大体セリアさんが聞いた事と同じですわね」
「そうだな、俺たちもディルと同じだな」
「それじゃあ、ついでだし全員ステータスを開きましょうか」
「まぁ、異論はないかな」
「兄さんがそう言うなら、私もありませんね」

 姉さんの一言から全員ステータスを見せる事になり、今部屋にいる人全員がステータスの情報を知った事になった。ルルとセリアの時はかなり騒がれたのだった。
 ステータス騒動の後解散して部屋にはルルとライが残った。この部屋の人なのだから、当たり前ではあるが。
 そこで2人は辺りが暗くなっている事に気づいた。

「時間が時間だし、俺は夜食を食べてから寝るがルルはどうするんだ?」
「俺は、すぐに寝るよ」
「そうか、わかった。出来る限り静かにしとくよ」
「そうしてくれ」

 ライは夜食を食べに行き、ルルは寝る事にした。
 ライが部屋から出るとほぼ同時ぐらいにルルは眠るのだった。

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