クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第31話「グループの顔合わせとグループ練習〜後編〜」

 システナから告白?をされたが、なんとか流す事が出来た。そして、タイミングよくチャイムが鳴り、先生が入ってくる。午前中では、最後の授業になる。
 授業内容は、王族が何をしたかとか、レビュート家の家系はどうだみたいな歴史の授業だった。レビュート家の話をしている最中は、クラスメイトからチラチラ見られたがいつも通りだった。
 あっ、そういえば鉛筆を途中で落としたのだが、その音がしたとほぼ同時に先生と生徒の肩が上がり、固まった事があった。落とし物には気をつけよう。

 午前の授業が終わり、昼食時になった。
 グループが決まったので、昼食に二人を誘った。ライは誘わなくても来るのであえて誘わない。食堂に向かう際に、午後の授業について聞く。

「昨日の帰りの時に先生が言っていたでしょう。聞いてなかったの?午後の授業内容は、組んだグループで戦闘訓練よ。基本的には、グループ内で教え合いになるんじゃないかしら」
「そうなんだ。じゃあどn」
「二つに分けたーい。で、システナちゃんがルル君とで、ルナちゃんはライネット君と組む。後は、マンツーマンで教え合えばオッケー。人目を気にせず、ルル君とイチャつけるしね」
「待ちなさいよ、誰がそんなのを認めるのよ。というか、初日なんだからそんな激しい事しないから、人目につきまくるわよ。だから、イチャつくなー」
「ルナちゃんもルル君とイチャつきたいの?自分だけはずるいから、二人でルル君と遊びましょ」
「二人で.....二人でか.....って、そもそもイチャつかないからー」

 ルナは顔を赤らめながら声を張るように発する。少し、逡巡があった気がするのだが.....
 そんなやりとりをしていると、食堂についた。相変わらず、席が混み合っている。一部の空間を除いて。
 その空間とは、いつも通りのメンバーだった。

「相変わらず、あそこ空いてるな」
「そうだな。でも、若干全体的に近づいてないか?」
「確かに、1席...いや20cmぐらいか」
「ちょっと、ちょっと待ちなさいよ。座るって、あの魔境に?」
「私も流石に、あそこは...」

 そういえば、この人達は姉さん達と面識無かったっけ。というか、魔境って言われてるのか、わからなく...ないかな?
 とりあえず、入り口にいても邪魔なので姉さんの席に近づくか。ルナ達はしぶしぶ、というより恐る恐るって感じでついてくる。ライは買いに行って貰ってる。

「ヤッホー、ルル。って、後ろのヒトは?」
「「ヒッ‼︎」」

 姉さんが威圧をしながら、聞いてくる。ちょっと怖いが、大したことはないので、二人を前に出す。

「グループを組む事になった、ルナとシステナだよ」
「ル、ルナ・ナスカです。よ、よろしく、お願いします」
「シ、システナ・スロート...です。よ、よろしくなのです」
「ふ〜ん、ルナちゃんとシステナちゃん、ね」

 二人とも、足が僅かに震えてはいるが、大々的には表していない。俺には、何をしているのかある程度予想はつく。

「......合格!怖かったと思うけど、大丈夫?」
「姉さん、タチが悪いよ。それと、威圧が強力すぎだよ」
「ルルとグループを組むぐらいだから、どれぐらい強いのかなと」

 姉さんと話をしていると、2人がヘナヘナ座りこむ。

「大丈夫、2人?ほら、姉さんも」 
「ごめんね〜、一応は練習したんだけやりすぎちゃった」

 2人に手を差し伸べる手と泣きはしなかったが、震えながら手を掴んで立ち上がる。練習相手が悲惨な事になった、なんて聞かないからディルやシアなんかで練習したんだろう。
 しばらくして、2人が落ち着いたので席に座る。席は姉さんとリアの間に俺が座り、2人はリアの俺とは逆側に1人でその正面にもう1人が座った。それぐらいにライが買って来たので、昼食にする。ライは、シアとディルの間に座る感じてだ。
 ライが買っている時に、空気が重くなるような感じがしたって言ったので、姉さんが威圧した事は話す。周りでは、気絶者がかなりいたらしい。直接向けられていなくて、この状況なのだ。直接向けられていた、この2人がどれだけのものだったのかがわかるだろう。

 食事が終わり、校舎に戻る時に色々喋りながら戻った。内容は怖かったとか、勝てる気がしないとか、流石レビュート家とかの些細な会話だった。しかし、食事中の会話などは楽しかったらしい。

 校舎に戻ると着替えを持って、隣の教室に入る。
 グループでの教え合いは、一応実技に入るらしいので着替えなければいけない。凄くめんどくさいのだが。
 そういえば、何処でするのかがわらかない。ライに聞いてもわからんって言われたので、交流のチャンスなのでクラスの男子に聞く事にする。

「ねぇ、5時間目場所って何処か知ってる?」
「は、はい。と、特に会場は決まってなくて、自分達で決めておけって、昨日の連絡で」
「そうなんだ。聞いてなかったから知らなかった、ありがとな」
「い、いえ。どうって、事ないです」

 男子に聞いたところ、ビクビクしながら答えられた。そして、質問が終わると逃げる様に去って行った。

「そんなに怖がらなくても」
「あいつは、食堂にいた被害者的な奴だから、仕方ないだろ」
「そうだったんだ。気絶した奴は忘れるらしいから、持ち堪えてしまった奴なんだな」
「ところで、どこでするか決めてるのか?」
「決めてたら、聞かないだろ」
「そうだな。とりあえず女子たちと話すとしようか」
「そうだな。とりあえず、出ようか」

 外に出るとルナとシステナは、廊下で待っている感じでいた。
 どこでするかを話していると、今日は1組から4組までの4クラスがグループ練習になっていると知った。
 闘技場を使うという案が出たが、1組が優先的に闘技場を使用出来るらしく、闘技場以外のどこでするかの話し合いに入った。しかし、2分程で決まった。
 場所は、グラウンドでする事にした。今日の今頃は日本とは違いかなり暑くなっている。だから、グラウンドはほとんど人がいない状態になっている。
 グラウンドに出るとかなりの暑さだったので、水魔法の上位魔法で俺を中心とした半径10mぐらいを冷やす。今日は、ルナとシステナの強化を重点的にやる予定なのだから、俺が魔力を使ってもあまり問題ないのだ。

「とりあえず、ルナとシステナの実力が見たいから模擬戦?でもしようか。システナと俺で、ルナとルルでやろうか。見た感じ、ルナは近接格闘型で、システナは魔法系でしょ」

 前言撤回、ライの言葉で戦わざるを得なくなった。とりあえず、ルナの1対1になり、

「1対1じゃ時間がもったいないから、2対2にしましょ。
「システナちゃんも、それでいいです。ルル君の実力はわかってるけど、ライネット君は知らないし」
「僕はいいけど、ルルはどうする?」
「じゃあ、やるよ。そっちの方が手取り早いし」

 こうして、2対2の模擬戦は始まろうとしていた。

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