クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第22話「入学式といろいろ」

 結果発表があった次の日、合格者は入学式となっている。
 俺とリア、それから姉さんは合格者なので今日の入学式には出席しなければならない。
 現在時刻6時、俺らは只今家で朝食中である。この家から学校までは馬車で2時間掛かり学校は8時からといのは、姉さんの一回目の学校生活の時に説明した。馬車だと2時間だが、俺とリアが走れば30分〜1時間くらいだろう。だから、ゆっくり朝食中なのである。
 朝食が終わり、着替えは終わっているので後は学校に向かうだけなので、俺とリアは学校に向かう。玄関を出ると、母さんが家の中からやってきた。

「ルル、リアちゃん。大丈夫だと思うけど森を抜けるなら気をつけて、行ってらっしゃい」
「うん、わかってる」
「「行ってきます」」

 俺とリアは家を出て、軽く走りながら森を抜けている。盗賊か魔物辺りが出てくるかと思ったが、そんな事は無く普通に学校の前に着いた。時計を見ると7時過ぎぐらいなので、だいたい30分ぐらいで登校した事になる。少し早過ぎたかと思ったが、クラス分けの書かれた紙のところに、集まっている人を見てそうでも無いんだなと思った。
 俺たちも、クラス分けの紙のところに行きクラスを見る。しかし、人が多いのと、俺たちが少し小さいという事により見えない。どうしようかとあたふたしていると、後ろから男女の2人組に声が掛けられる。振り返ると、第1王女のシーディルと次期皇帝候補のライネットが居た。

「ねぇ、そこの2人」
「え〜と、シーディル様と、ライネット様が、、、」
「様付けとかいらん、俺は堅苦しいのは嫌いなんでな」
「私もいらないですわ。敬語もいらないわよ」
「では、そうするよ」
「私、も、そうする」
「それでいいですわよ。では、本題に入りますが、困っているようですが、何かありました?」
「えっと、人が多くてクラスのが見えなくて」
「本当ですわね、ライは見えます?」
「ギリギリって感じだな」
「そうですか。では、近づきましょうか」
「え〜と、シーディル?人が多いから入れなくて、困ってるんだけど」
「あっ、そういえば。私のことはディルと呼んでくださいね」

 そういうと、ディルは人混みの方に歩いていく。すると、人混みが左右に分かれる。

「それでは、見にいきましょうか。え〜と、、、」
「あっ、自己紹介がまだだったな。俺はルルシア、ルルって呼ばれてる。よろしく」
「アーリア、です。リアって呼ばれ、てる。」
「失礼ですが、家名を教えてもらっても?嫌だったり言えなかったりするなら、いいんですが」
「いいよ、俺の名前はルルシア・レビュートだ」
「アーリア・レビュート、です」

 すると辺りが静まり返る。俺たちの目の前にいるディルとライネットは表情が固まる。

「えっと、、、」
「す、すいません。お父様に聞いていたの少し違っていて」
「そうだな、俺も親父から聞かされていたのとは違うな」
「えっと、どんな風に聞かされていたのかを聞いても?」
「「1人で万軍を相手に無傷で殲滅する、レビュート家という家族がいる」」
「「えっ!ライ(ディル)もそう聞いていたのか」」

 こいつら仲良いな。帝国と王国が仲が悪いとは、聞いた事はないけど。

「えっと、万軍を殲滅なんて、そんな事出来るのは父さんぐらいですから。父さん以外は1人じゃ無理ですって」
「でも、この前、ルル、やって来た帝国の人達、全員倒してた」
「あれは、リアがいたからだよ。それと、転移してきた人達はきつかったから」
「そういえば、少し前に叔父が何をトチ狂ったか、ほぼ戦争みたいなものを吹っかけちまったな。変わって謝罪するよ。すまなかったな」
「いいよ、ライネットがやった訳じゃ無いし。こっちは無傷だったし」
「ライでいいよ。つか無傷って」
「えっと、とりあえずクラス分けを見ましょうか」
「あぁ、そうだな。ルルとリア、見に行くぞ」

 俺とリアは、ライに連れられ左右に分かれた間を通り紙の前に来る。そこには名前が並んでいて、家名で出席番号順に並んでいる。
 俺は自分の名前を探していると、自分の名前より先にリアのを見つけた。そして、リアに伝えてあげようと思いリアを見ると、ディルに抱かれていた。

「リアちゃんは可愛いわね。耳とかフワフワだし、お肌は柔らかいし。そして何よりも、見た目が可愛い。こんな子が帝国軍を撃退したなんて考えられないわ」
「ルル、セリア姉さんと、同じ部類の、人?」
「いやリアが可愛いからだよ。姉さんと一緒にするのは違うから」
「ルルとリアちゃんには、お姉さんがいるの?」
「母親が違うけどね。でも父親は一緒だし、仲はいい方だと思うよ。良すぎる場面もあるけど」
「そうなのですか。それで見つかりました?」
「俺のはまだだけど、リアのを先に見つけたからね」
「それなら、ルルの、先に、見つけた」
「そうなんだ。じゃあ、教えるから教えてよ」

 クラス分けの結果、俺とリアは一緒にはならなかったがディルとリアが一緒になっていた。俺はライと一緒だった。ライの双子の妹はリア達と一緒のようだ。
 クラス分けを見て見ると、1クラスに神童と転生人と言われる人達が集まっているのにライが気が付いた。そのクラスは俺とリアのクラスのどちらでもなかった。どうやら、転生人のほぼ全員と神童は同じぐらいの力やステータスらしい。だから集められたのだろう。転生人の4人は強すぎたから学校側の意志で別れている。それにルルが気づくのは、まだ先の話である。

「それじゃあ、リア。また後でな」
「また、後で」
「それじゃあ、リアちゃんいきましょうか」
「とりあえずルル、俺らも行こうぜ」

 こうして、各自のクラスに別れた。
 俺たちが教室に入ると、まずライが視線を集める。そして、俺が入ると場が静まり返る。そりゃそうだわな。レビュート家だもん。さっきも静めたばかりだしね。
 教室内の事は出来るだけ気にしない様にして、ライと話ながら指定された席に座る。ライと喋っていると、入学式があるから体育館に来る様に言われて、体育館に向かった。
 体育館に着くと式の準備は完成しており、色んな人達の親などがちらほらやって来て座っている。式が始まる数分前には席は満席になるだろう。
 しばらくして、式は始まり校長や生徒代表の話などがあった。そして、最後に生徒会長からの挨拶で吹き出しかけた。なぜなら、姉さんが立っていたからだ。

「私は堅苦しくて難しい事を言うつもりなんてないし、長い話をするつもりもないからね。私が新入生の貴方達に言う事は1つ。強い者、賢き者を目指しなさい。クラス分けを見たでしょう?それが、貴方達の今の実力よ。この学校にいる全校生には1年に2回クラス替えのチャンスがある。そのチャンスを活かして出来るだけ高いクラスに上がりなさい。高いクラスで卒業が出来れば、軍からの指名があるかも知れないし、自分のやりたい事があるなら高いクラスで卒業しなさい。それが、最初のスタートの位置になるから。しかし、忘れてはいけない。自分に上がるチャンスがある様に、他のクラスの人にもそのチャンスはあるの。高いクラスで怠けていると、何処まで落ちるか分からないわよ?最初のクラス替えは夏休みの一週間前に行う。内容は近くなったら報告するわ。以上で私の話を終わるわ」

 何時もの変態の片鱗が見える姉さんでは無かった。
 こうして、入学式は終わりを告げた。

コメント

  • 小説書いてみたいけど内容が浮かばない人

    変態の片鱗www

    0
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