クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった

名無しシャン

第21話「試験結果」

 入学試験から数日が経ち、結果発表の日。
 俺とリアはセリア姉さんと一緒に結果を見に来ている。時間になり、学校の前に合格者の番号が張り出される。人が多くて、平均より小さい俺たちは全然見えていない。前の方では、喜びの声を上げる者や、合格出来ず泣く者などの声が聞こえて来る。
 しばらくして、やっと見えるところまで来た。俺は自分の番号を探す。紙に書かれた番号は右に行くほど高得点を取った者になって行く。なので、俺は合格はできるだろうと思っているので左から見ていく。
 結果を言うと学年1位だったが、1位は4人居た。おそらく、同率で1位だという事だろう。自分の結果はわかったのでリアの方を見る。すると目が合ったのでどうだったかを聞く。

「リアは結果、どうだった?」
「7位、だった」
「そうか。姉さん、2人とも受かってたから帰って母さん達に報告しよ」
「ルル、何位?」
「俺は1位だったよ」
「負けた、、、けど、ルル、凄い」
「ルルとリアちゃん、ちょっと待って〜私の探してるから」
「「えっ?」」
「あっ!あった。よし、じゃあ帰ろうか」
「いやいや、姉さん。なんで」
「「なんでって、ルルとリアちゃんと一緒に学校行きたいから」
「行きたいからって言っても、年れ、、、」
「ルル、何かな?」
「いえ、なんでもありません」

 あぶねぇ、姉さんの固有スキルは姉さんが触れてさえいれば、発動できるからな。現段階で俺とリアの肩には手が置かれてるし。

「ルル、セリア姉さんが、無茶苦茶なのは、今に始まった、こと、じゃない」
「そうだな、とりあえず今日は帰ろうか」
「そうね、帰りましょうか」

 こうして、帰路についたのだが姉さんに聞いておきたい事があったんだった。

「そういえば姉さんは、何位だったの?」
「私は5位だったよ。それにしても今年は凄いね、1位が4人もいるなんて」
「セリア姉さん、にも負けた」
「、、、リアちゃ〜ん、悲しかったら私に抱きついておいで〜」
「ルルで、いい。というより、ルルがいい」
「ルルずるーい」
「セリア姉さんは、夜の、抱き枕」
「リア、卑猥に聞こえるからやめなさい」

 その後も、雑談を話しながら家に帰った。
 家に帰ると、母さんが出迎えてくれる。見た目は、俺が5歳の時からあまり変わっていない。そして、俺はセラさんのところへ行く。セラさんのところへ行くと、セラさんはベッドに横になっていて寝ている。1〜2週間前から吐き気や頭痛がするらしいので、最近は基本横になっている事が多い。セラさんの部屋から出ると、キッチンの方から何かを炒めるような音がする。音の方に行くとそこには、大きめの中華なべを持ったレナさんと、エプロンを付けて食材を切っているリアの姿があった。

「ルル、おかえり。もうすぐ昼飯が出来るから、二階にいるハゾメ呼んできてくれよ」
「わかったよ、レナさん

 そして、俺は二階に上がり親父を呼ぶ。

「レナさんが、昼飯だから降りて来いだって」
「ルルか、わかったよ」

 そういうと親父が部屋から出てくる。10年経ったというのにその体には老いは見えず、むしろ筋肉が付いている。
 そして、親父と1階に降りると料理が机いっぱいに並んでいる。どうやら、今日は中華のようなものらしい。
 そして、セラさんを抜いた6人で昼食にする。ハルマは、クラスメイト達と遊びに行っているので居ない。
 食事が始まると、結果の事が話しに上がる。

「ルルとリアとセリアは結果はどうだったんだ?」
「俺は1位でリアが7位、姉さんが5位だったよ」
「流石、ルルだな。入学試験を学年トップ通過か。リアもセリアも頑張ったな」
「というより、父さんは姉さんが受験する事知ってたんだ」
「まぁ、ルルとリアと一緒に学校行きたいって言って、受験しに行きそうだなと思っては居たからな」
「そうなんだ。あっ、そういえば父さん。学年トップ通過は俺を含めて4人居たよ」
「今年は凄いな。まぁ、転生人と神童がかなりの数いるからだろうけどな」
「そういえば、レナさん。リアはどんな感じなの?」
「いい感じだよ。かなり家事が楽になったからね」
「そうなんだ。リアはよく頑張ってるんだ」
「ルルが、自分以外に興味を示してる。それも、リアちゃんに」
「ルルは否定しているけど、リアちゃんとルルって」
「違うから母さん、姉さん」

 こうして、楽しく昼飯が過ぎていき、昼間は軽くリアと訓練して汗をかいたから、リアを先に風呂に入るように言って、一緒に入ろって言われたのをなんとか断って、最後に風呂に入ってから自分の部屋に戻って眠った。リアは、夜は姉さんの部屋に行って、2人で抱き枕にしあいながら寝ている。
 そして、朝になった。今日は入学式と色々があるので起きて用意をしようとした。

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