とても人気ある生徒会長の姉は、ブラコン過ぎてヤバイ(暴走気味)
ナメクジみたいな形をしてたらアウトです
「アターック!」
その掛け声と共に姉さんのスパイクが地面に迫る。俺の方が近かったのでダイビングしながら取りに行くがギリギリ届かず地面に落ちる。
「はい、今ので未音、柚木チームの勝利」
審判をしていた直人がそう告げてビーチバレーは終わった。
ちなみにここまでの流れを説明すると最初の試合は俺たちの完勝だった。理由としては武田がビーチと言う砂の地面のお陰で全く機能しなかったからだ。そして姉さん達と試合ということになったのだが...なんかあの二人の息が異様に合っていて怖かった。それにしても姉さんは運動神経悪くないのは知ってたけどゆずもこんなに運動神経良かったっけ?
「姉さんもゆずも強くない?」
「そりゃ私は景品のために頑張っただけだから!」
まぁ、姉さんはそんな理由だろうな。
「私はバレーボール部に半年ほど居たので」
なるほど、それなら納得できる。ところで...
「なぁ、直人」
「ん?なんだ和樹」
「いや、武田の姿が途中から無くなったのに気がついたんだけど何処に行ったんだ?」
「あー、アイツはそのー、ナンパに行った」
「よし、アイツは放ったらかしでいいな」
どうせボロボロだろうな...主に心が。馬鹿なことはするもんじゃないな。
「アイツが成功するわけないでしょ」
千沙都も辛辣な事を言っているが俺も似たような事を思ったからノータッチだ。それにしても...
「ねぇ、姉さん」
「ん?どうしたの和樹?あ、まさか優勝の特権は無しでとか言おうと思ってた?ダメにきまってるでしょ」
「そうですよ和兄さん!」
おうふ、言う前に釘刺されてしまった。姉さんが開始前に言っていたご褒美だけど...内容言ってないんだよな。それがとても不安なんだよな...
まぁ、流石に過度なことは言わないよね。
「言わないよ。それより泳がない?海水浴に来たのに海に入らずに終わるってなったら来た意味無くなるし」
「なら俺は和樹と少し沖まで泳いでくるから」
直人がそう言いながら俺の腕を掴んで引っ張る。直人よ、俺は逃げないから手を離してほしいな。そんな事を考えながら俺は後を歩いた。
結構沖まで来た。ここは遠浅だったようで朝はつかないがそこまで深くない。
俺は立ち泳ぎをしながら浜の方を見る。姉さんと千沙都とゆずが楽しそうに遊んでいるのが見えた。楽しんでそうでなりよりだな。
「おーい、和樹」
直人に呼ばれたのでそちらを向くとナニかが俺の方に飛んでくるのが見えた。俺は反射的に受け止めた。
べちゃ
俺が受け取ったナニかは不穏な音をたてて俺のところに来た。俺は恐る恐る手にあるものをみた。
それは紫色の液を出していた。そしてその形は俺の苦手な生き物と似たような形をしていてーーー
俺はすぐにそれを手放して浜まで泳いだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「和兄さん大丈夫ですか?」
「す、すまん和樹アメフラシならイケると思ったんだ」
くっそ、直人の奴覚えてろよ?この借りはいずれ何倍にして返してやるからな?
「なぁ、和樹。今凄い寒気したんだけど仕返しとか考えてないよな?」
「もちろん考えてないよ。とりあえず前に借りたジュース代は返さないでおこう的な事しかまだ考えてないよ」
くそぅ、カンのいい奴め。
「和樹!そろそろいい時間になりそうだから片付け手伝ってー!」
少し遠くから姉さんの呼ぶ声が聞こえて来た。もうそんな時間なのか。俺は立ち上がり姉さんのある方に向かった。
武田は片付けの途中に帰って来た。右頬を腫らしくっきりとした手形を残して。
「武田...お前...」
「すまない和樹、言わないでくれ。心も体もボロボロなんだ...」
俺は無言で武田の肩を持ってしまった。まぁ、いい事あるさ。
それから少しして片付けと着替えが終わり俺たちは予約しておいた宿に向かう事にした。さて、調べた感じ良さげだったけど実際どうなんだろうか?
その掛け声と共に姉さんのスパイクが地面に迫る。俺の方が近かったのでダイビングしながら取りに行くがギリギリ届かず地面に落ちる。
「はい、今ので未音、柚木チームの勝利」
審判をしていた直人がそう告げてビーチバレーは終わった。
ちなみにここまでの流れを説明すると最初の試合は俺たちの完勝だった。理由としては武田がビーチと言う砂の地面のお陰で全く機能しなかったからだ。そして姉さん達と試合ということになったのだが...なんかあの二人の息が異様に合っていて怖かった。それにしても姉さんは運動神経悪くないのは知ってたけどゆずもこんなに運動神経良かったっけ?
「姉さんもゆずも強くない?」
「そりゃ私は景品のために頑張っただけだから!」
まぁ、姉さんはそんな理由だろうな。
「私はバレーボール部に半年ほど居たので」
なるほど、それなら納得できる。ところで...
「なぁ、直人」
「ん?なんだ和樹」
「いや、武田の姿が途中から無くなったのに気がついたんだけど何処に行ったんだ?」
「あー、アイツはそのー、ナンパに行った」
「よし、アイツは放ったらかしでいいな」
どうせボロボロだろうな...主に心が。馬鹿なことはするもんじゃないな。
「アイツが成功するわけないでしょ」
千沙都も辛辣な事を言っているが俺も似たような事を思ったからノータッチだ。それにしても...
「ねぇ、姉さん」
「ん?どうしたの和樹?あ、まさか優勝の特権は無しでとか言おうと思ってた?ダメにきまってるでしょ」
「そうですよ和兄さん!」
おうふ、言う前に釘刺されてしまった。姉さんが開始前に言っていたご褒美だけど...内容言ってないんだよな。それがとても不安なんだよな...
まぁ、流石に過度なことは言わないよね。
「言わないよ。それより泳がない?海水浴に来たのに海に入らずに終わるってなったら来た意味無くなるし」
「なら俺は和樹と少し沖まで泳いでくるから」
直人がそう言いながら俺の腕を掴んで引っ張る。直人よ、俺は逃げないから手を離してほしいな。そんな事を考えながら俺は後を歩いた。
結構沖まで来た。ここは遠浅だったようで朝はつかないがそこまで深くない。
俺は立ち泳ぎをしながら浜の方を見る。姉さんと千沙都とゆずが楽しそうに遊んでいるのが見えた。楽しんでそうでなりよりだな。
「おーい、和樹」
直人に呼ばれたのでそちらを向くとナニかが俺の方に飛んでくるのが見えた。俺は反射的に受け止めた。
べちゃ
俺が受け取ったナニかは不穏な音をたてて俺のところに来た。俺は恐る恐る手にあるものをみた。
それは紫色の液を出していた。そしてその形は俺の苦手な生き物と似たような形をしていてーーー
俺はすぐにそれを手放して浜まで泳いだ。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「和兄さん大丈夫ですか?」
「す、すまん和樹アメフラシならイケると思ったんだ」
くっそ、直人の奴覚えてろよ?この借りはいずれ何倍にして返してやるからな?
「なぁ、和樹。今凄い寒気したんだけど仕返しとか考えてないよな?」
「もちろん考えてないよ。とりあえず前に借りたジュース代は返さないでおこう的な事しかまだ考えてないよ」
くそぅ、カンのいい奴め。
「和樹!そろそろいい時間になりそうだから片付け手伝ってー!」
少し遠くから姉さんの呼ぶ声が聞こえて来た。もうそんな時間なのか。俺は立ち上がり姉さんのある方に向かった。
武田は片付けの途中に帰って来た。右頬を腫らしくっきりとした手形を残して。
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