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ユニークスキル
「ふぅ」
ベッドから起き上がってヘッドギアを外した後、湯船につかって凝り固まった体をほぐしながら明日の予定について考えた。
「今日狩りをした場所から離れて奥にある森まで少しだけいってみようかな。まだ運営が始まったばかりだしそこまで人がいなさそう」
長いこと風呂に入っていたせいか、のぼせてきたため一旦考えるのをやめ、湯船から上がった後、水を一杯飲んだ。夕食を済ませた後、明日も早くからログインするためベッドに潜り込んで目を閉じた。
「よし、準備おk」
翌朝、アラームの音で目を覚ました後、朝食をとってからヘッドギアを被り、スイッチを入れた。
昨日のログアウトした場所から移動しカハヤ草原に出て、途中で出てくるスライムやワイルドウサギを倒しながらシバの森へと進んだ。その途中で1レベルあがったためレベルが5となった。
「あ、昨日あのあとすぐログアウトしたからレベルアップしたときにゲットしたスキルポイントとアビリティポイント振るの忘れてた」
自分のステータスを確認してみると、残りスキルポイントは8、残りアビリティポイントは4となっていた。しばらく考えたあと刀スキルに8ポイント入れたためレベルは9となり新しい刀スキルを手に入れた。
・【ストロークファスト】:素早い動きで敵に向かって刃を突き出して、突進する。消費MP3
アビリティポイントはAGIに4いれたためAGI:52(20)となった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「はぁはぁはぁ……ちょっと、きついかも!」
後ろから追いかけてくるフォレストオオカミの群れから自分のAGIをフルに使って森の中を逃げていた。
「っ!【ストロークファスト】!」
「ギャン!」
フォレストオオカミの一体がとびかかってきたため、それを横に跳ぶことで回避して刀スキルの【ストロークファスト】をお見舞いしたが、それが原因で群れに追いつかれて囲まれてしまった。
「うっ!」
鋭い痛みを感じて足元を見ると、フォレストオオカミの一体が嚙みついていた。痛みをこらえながら刀を背中から突き刺した。一瞬噛む力が弱まった隙を逃さずに噛みつかれてない足で思いっきりオオカミの横っ腹を蹴りつけることでなんとか解放された。
「はぁはぁ………ふぅ、ちょっとまだ私には森はつらかったかなぁ。でも、シグファルドからもらったブローチの効果もあって経験値はかなりおいしいね。」
フォレストオオカミとの戦闘で疲れた私は近くにある木に寄りかかって休んでいた。インベントリに入っていた初心者ポーションを全部使い切ってしまったが、なんとか全部倒すことができた。森はかなりの高レベル帯だったらしく、フォレストオオカミを倒し終えたときにはレベルが2もあがっていた。
大分体力を回復できたため、体を起こして森の中を探索した。
「一体なら怖くない、よっ!」
フォレストオオカミが一体私を見つけるや否やとびかかってきたため体を倒して回避して、真上に来たところでおなかを下から蹴り上げた。
「これで、とどめ!」
宙を舞っているフォレストオオカミの首に向かって【ストロークファスト】を叩き込んだ。致命傷になったらしく、少しだけ痙攣した後力尽きた。
もう少し奥へ進むと開けた場所を見つけた。嫌な予感がしたが、好奇心が勝り少しだけ覗いてみようと思ってフィールドを見ても何もいなかった。が、これは間違いないだろう。
「ボス部屋だ」
そうつぶやいたときに誤って足を踏み入れてしまった。しまった!と思うよりも早く後ろに結界が張られてしまったため逃げることができなくなってしまった。覚悟を決めてフィールドを睨んでいると、青色の淡い光が発生し、
「ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
鼓膜がやぶれそうなくらい大きな咆哮をあげて赤毛の巨大な熊が出現した。
「う、嘘……」
ボスのレベルを確認するためにステータスを見て驚愕した。
・赤熊 lv※※※
HP:※※※※
MP:※※※※
STR:※※※※
DEF:※※※※
AGI:※※※※
INT:※※※※
DEX:※※※※
何も表示されなかったってことは私とのレベル差が15以上だということを意味してた。私のレベルが7なので少なくとも22以上あるとみたほうがいいだろう。
呆然としていると、私を見つけた赤熊が突進してきたため慌てて回避した。私の体制が崩れたところへ赤熊の巨大な爪がついた腕を振るわれ咄嗟に刀でガードしたが力負けして弾き飛ばされた。
「きゃあ!」
木に激突した痛みで嘔吐きながらも、自分の体力を確認するとHPが5割も減っていた。
「あれをまともに食らったらやばいよね…」
痛みをこらえながらなんとか立ち上がり次の攻撃に備えた。
「はぁ、はぁ…この熊どんだけHPあるのよ」
何度目かわからない赤熊の攻撃を紙一重でかわしつつ、多少なりともダメージを与えていったが、一向に倒れる気配がない赤熊に対して焦燥感を抱いていた。ここまで攻撃を避けることができたのはシグファルドからもらったブローチの効果によるものが大きいだろう。
だが、ここでついに集中が途切れてしまい回避することができずに吹き飛ばされてしまった。
「ぐは!」
HPがなくなっていない幸運に感謝しながら体はすでに限界を超えて震えた足で立ち上がり自分と相対している赤熊を、ここまできて負けるものかと睨んでいると。一瞬、赤熊が私の目を見て怯んだ。
その瞬間ブローチの光が増して、私の全身を光で包み込んだ。そして私は意識を手放した。
◇
「……あれ、ここは…?」
気が付くと赤熊と戦ったフィールドの真ん中に倒れていた。
「あれからどうなったんだっけ…私死に戻りしたと思ったんだけど。あ、あの熊の素材があるってことは私がたおしたの?レベルもあがってるし。でもどうやって……」
あたりを見渡すと地面にあちこち穴が空いており、木が焼け焦げていた。
そして何故か赤熊が既にこと切れており、数メートル先で倒れていた。
「うぅ、体がだるい」
起き上がろうとしたが、酷い倦怠感に襲われたため。しばらく休んだ。
「あ、なんか新しいスキルと称号がある。ん、ユニークスキル?なにこれ?」
・《森の王者赤熊を討伐せし者》:STR+5 DEF+5
・ユニークスキル《赤熊の爪》:鋭い大きな爪を纏って攻撃することができる。消費MP10 効果時間1分
マチ
レベル8
HP:57
MP:18
STR:49(10)
DEF:41(10)
AGI:56(20)
INT:26
DEX:18
装備
頭 :
体上 :初心者の服
体下 :初心者のズボン
腕 :
足 :初心者の靴
アクセ
頭 :
顔 :
首 :ファフニールのペンダント
腕 :
足 :
耳 :
スキル
【刀】lv9 【察知】lv1 【STR上昇 】【取得経験値上昇(微)】 《赤熊の爪》 《※※※※※》lv2
残りスキルポイント:8
残りアビリティポイント:4
称号
《神獣の友人》
《森の王者赤熊を討伐せし者》
ベッドから起き上がってヘッドギアを外した後、湯船につかって凝り固まった体をほぐしながら明日の予定について考えた。
「今日狩りをした場所から離れて奥にある森まで少しだけいってみようかな。まだ運営が始まったばかりだしそこまで人がいなさそう」
長いこと風呂に入っていたせいか、のぼせてきたため一旦考えるのをやめ、湯船から上がった後、水を一杯飲んだ。夕食を済ませた後、明日も早くからログインするためベッドに潜り込んで目を閉じた。
「よし、準備おk」
翌朝、アラームの音で目を覚ました後、朝食をとってからヘッドギアを被り、スイッチを入れた。
昨日のログアウトした場所から移動しカハヤ草原に出て、途中で出てくるスライムやワイルドウサギを倒しながらシバの森へと進んだ。その途中で1レベルあがったためレベルが5となった。
「あ、昨日あのあとすぐログアウトしたからレベルアップしたときにゲットしたスキルポイントとアビリティポイント振るの忘れてた」
自分のステータスを確認してみると、残りスキルポイントは8、残りアビリティポイントは4となっていた。しばらく考えたあと刀スキルに8ポイント入れたためレベルは9となり新しい刀スキルを手に入れた。
・【ストロークファスト】:素早い動きで敵に向かって刃を突き出して、突進する。消費MP3
アビリティポイントはAGIに4いれたためAGI:52(20)となった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「はぁはぁはぁ……ちょっと、きついかも!」
後ろから追いかけてくるフォレストオオカミの群れから自分のAGIをフルに使って森の中を逃げていた。
「っ!【ストロークファスト】!」
「ギャン!」
フォレストオオカミの一体がとびかかってきたため、それを横に跳ぶことで回避して刀スキルの【ストロークファスト】をお見舞いしたが、それが原因で群れに追いつかれて囲まれてしまった。
「うっ!」
鋭い痛みを感じて足元を見ると、フォレストオオカミの一体が嚙みついていた。痛みをこらえながら刀を背中から突き刺した。一瞬噛む力が弱まった隙を逃さずに噛みつかれてない足で思いっきりオオカミの横っ腹を蹴りつけることでなんとか解放された。
「はぁはぁ………ふぅ、ちょっとまだ私には森はつらかったかなぁ。でも、シグファルドからもらったブローチの効果もあって経験値はかなりおいしいね。」
フォレストオオカミとの戦闘で疲れた私は近くにある木に寄りかかって休んでいた。インベントリに入っていた初心者ポーションを全部使い切ってしまったが、なんとか全部倒すことができた。森はかなりの高レベル帯だったらしく、フォレストオオカミを倒し終えたときにはレベルが2もあがっていた。
大分体力を回復できたため、体を起こして森の中を探索した。
「一体なら怖くない、よっ!」
フォレストオオカミが一体私を見つけるや否やとびかかってきたため体を倒して回避して、真上に来たところでおなかを下から蹴り上げた。
「これで、とどめ!」
宙を舞っているフォレストオオカミの首に向かって【ストロークファスト】を叩き込んだ。致命傷になったらしく、少しだけ痙攣した後力尽きた。
もう少し奥へ進むと開けた場所を見つけた。嫌な予感がしたが、好奇心が勝り少しだけ覗いてみようと思ってフィールドを見ても何もいなかった。が、これは間違いないだろう。
「ボス部屋だ」
そうつぶやいたときに誤って足を踏み入れてしまった。しまった!と思うよりも早く後ろに結界が張られてしまったため逃げることができなくなってしまった。覚悟を決めてフィールドを睨んでいると、青色の淡い光が発生し、
「ぐおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
鼓膜がやぶれそうなくらい大きな咆哮をあげて赤毛の巨大な熊が出現した。
「う、嘘……」
ボスのレベルを確認するためにステータスを見て驚愕した。
・赤熊 lv※※※
HP:※※※※
MP:※※※※
STR:※※※※
DEF:※※※※
AGI:※※※※
INT:※※※※
DEX:※※※※
何も表示されなかったってことは私とのレベル差が15以上だということを意味してた。私のレベルが7なので少なくとも22以上あるとみたほうがいいだろう。
呆然としていると、私を見つけた赤熊が突進してきたため慌てて回避した。私の体制が崩れたところへ赤熊の巨大な爪がついた腕を振るわれ咄嗟に刀でガードしたが力負けして弾き飛ばされた。
「きゃあ!」
木に激突した痛みで嘔吐きながらも、自分の体力を確認するとHPが5割も減っていた。
「あれをまともに食らったらやばいよね…」
痛みをこらえながらなんとか立ち上がり次の攻撃に備えた。
「はぁ、はぁ…この熊どんだけHPあるのよ」
何度目かわからない赤熊の攻撃を紙一重でかわしつつ、多少なりともダメージを与えていったが、一向に倒れる気配がない赤熊に対して焦燥感を抱いていた。ここまで攻撃を避けることができたのはシグファルドからもらったブローチの効果によるものが大きいだろう。
だが、ここでついに集中が途切れてしまい回避することができずに吹き飛ばされてしまった。
「ぐは!」
HPがなくなっていない幸運に感謝しながら体はすでに限界を超えて震えた足で立ち上がり自分と相対している赤熊を、ここまできて負けるものかと睨んでいると。一瞬、赤熊が私の目を見て怯んだ。
その瞬間ブローチの光が増して、私の全身を光で包み込んだ。そして私は意識を手放した。
◇
「……あれ、ここは…?」
気が付くと赤熊と戦ったフィールドの真ん中に倒れていた。
「あれからどうなったんだっけ…私死に戻りしたと思ったんだけど。あ、あの熊の素材があるってことは私がたおしたの?レベルもあがってるし。でもどうやって……」
あたりを見渡すと地面にあちこち穴が空いており、木が焼け焦げていた。
そして何故か赤熊が既にこと切れており、数メートル先で倒れていた。
「うぅ、体がだるい」
起き上がろうとしたが、酷い倦怠感に襲われたため。しばらく休んだ。
「あ、なんか新しいスキルと称号がある。ん、ユニークスキル?なにこれ?」
・《森の王者赤熊を討伐せし者》:STR+5 DEF+5
・ユニークスキル《赤熊の爪》:鋭い大きな爪を纏って攻撃することができる。消費MP10 効果時間1分
マチ
レベル8
HP:57
MP:18
STR:49(10)
DEF:41(10)
AGI:56(20)
INT:26
DEX:18
装備
頭 :
体上 :初心者の服
体下 :初心者のズボン
腕 :
足 :初心者の靴
アクセ
頭 :
顔 :
首 :ファフニールのペンダント
腕 :
足 :
耳 :
スキル
【刀】lv9 【察知】lv1 【STR上昇 】【取得経験値上昇(微)】 《赤熊の爪》 《※※※※※》lv2
残りスキルポイント:8
残りアビリティポイント:4
称号
《神獣の友人》
《森の王者赤熊を討伐せし者》
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