異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした
チップの追加とアホ毛の国と
【第三ゲーム・親ユート】
残りチップ
ユート&アルカ→1枚
パサル&ゼロ→1枚
クロウディア&オウミ→0枚
まき→32枚
ユート(8歳)は席に座り、茶碗を受け取る
「驚かされたぜ…まさか特別対価が年齢の徴収とは夢にも思わなかった」
ユートは素直に驚き、まきに対して賞賛の言葉を贈る
「煽てても何も出ませんよ…それよりも、早く掛け金を決めてください…まぁ時間制限は設けてませんので構いませんが……」
まきは若干ユートを急かすように言うが、時間制限など無いため強く言えず口ごもる
ユートの所持チップは参加料を払うだけで0枚となる
つまり、ゲームを始めるには更に5年の年齢を削らなければならない
ユートは頭を掻きながら打開策を必死に考える
その時、ユートはとあるに気がついた
(何だ……あれ?)
ユートは心の中でそう呟いたあと、突然脳の回転が激しくなり段々と構築されていく……このまま行くと必敗であるチンチロリンが……勝てるかもしれないゲームに変わる手順が……
「……なぁ? このゲームは【特別対価】を支払うこと無くチップを増やす事は出来るのか?」
先ずは最初の一投…これに全てが掛かっている
ここでつまずけばそれで終わりの質問である
「え? あぁはい……必ず払える証明さえあればその分のチップはお渡ししますが……ここから更に追加する事が可能なのですか?」
ユートは安堵する……まだ行ける、まだ勝てる…と
「それじゃあ俺は……『チップ100枚を要求する』」
ユートのその言葉に、まきだけではなく…パサルやアルカ達もユートの顔を見入って有り得ないと呟く
チップ100枚……要するに金額1億枚…
日本円に換算してしまうと『10兆円』にも及ぶ莫大な分のチップ…ユートは用意しろと言い出したのだ
「……それを払える証拠はあるのですか?」
当然疑う、否、疑わざるを得ない
そんな金を持っているなど誰も思わない…思えやしないからだ
「……十二神獣を一体なら呼べるんだよな? なら空間転移…もしくは高速移動が使える奴はいないか?」
ユートにそう言われ、まきは『羊』を呼び出した
「今すぐ俺をユースティア近くの俺の家に移動させてくれ」
ユートがそう言うと、羊は羊毛で空中に輪っかを作る…すると、目の前に見知った顔が映っていた
「な……ユート様!? それになんすかこのモコモコ…柔らかそうっすね……」
ユートはモコモコの輪っかを通り、館に帰ってきた
「あ…あの~…あまり触らないでくなさいモコ…」
「形が崩れると使えなくなっちゃうモコ」
羊の独特な語尾に頬がニヤけるドーラを置いて、ユートはいつもいるキッチンへと向かった
「っと……流石に子どもの姿はまずいか…魔法使えるし偽造の魔法で誤魔化しとくかな…」
ユートはそう言って、年齢を徴収される前の姿に見せかける
グツグツと野菜を煮込み、良い匂いを漂わせるキッチン
ユートは鼻歌を歌いながら鍋を回す女性の背後に忍び寄り……急にアホ毛を掴む
「ひゃん///」
突然掴まれた事に驚いたリンカはおたまを空中に放り投げ、後ろを振り返る
「だだ……旦那様!? 帰って来ていたのか……」
リンカはそう言うとユートを強く抱きしめる……ギリギリと背骨が軋む音が聞こえるほどに……
「あ…あぁ、実はまだ事が終わってなくてな…リンカ…お前にしか頼めない事なんだ」
ユートはそう言ってリンカの肩を掴んでリンカの目を見る
「え…あ…その…えっと……子ども達が見てるぞ…旦那様…」
頬を紅潮させ、視線が定まらなくなるリンカ
「……頼む! 金額『1億枚』程貸してくれないか? 倍にして返すから!!」
ユートのその言葉に……リンカは…はっ?と聞き返そうとするが…それよりも先に他の言葉が出てきた
「……わかっt……って、そんなに都合が着くわけないだろ!!」
リンカはそう言ってユートから離れると高まる鼓動を抑えようとする
「ほら…パルテノン皇国にちょこちょこっと行ってさ、前殿のお前が頼めば…頼む! どうしても必要なんだ!!!」
ユートはその場に頭をつき、土下座を繰り出す
そんなユートの姿を見て、リンカは少し悩んだあと……
「……多分無理だと思うが、やってみてやるよ」
リンカはそう言って、ユートと共に玄関にある黒電話式通信魔法媒体へ向かう
『はい、パルテノン皇国で……あれ? ユウ君?久しぶり~、元気してた?』
明るく元気に溢れた様な声…沖田だとすぐにわかってしまった
「あぁ、ちょっと土方を呼んでくれないか?」
ユートがそう言うと、沖田はすぐ隣にいたであろう土方に変わる
『ユートさんではないですか、今日はどの様なご要件で…』
土方に、早急に金額1億枚用意するように頼む
『………はぁ…ユートさんの事ですから何か大切な
事が起きているのですね…直ぐには用意できませんが貴方には迷惑をかけました、こちらで用意致しましょう』
土方がそう言ったと同時にユートは直ぐにモコモコと葛藤しているドーラの横を通り、ニュクスに戻っていった
「悪いな土方、急な頼みに応じてくれて妻として感謝するぜ」
リンカがそう言うと、土方は笑って答えた
『構いませんよ、ユートさんならちゃんと返してくれると思いますからね……』
「さぁ、これで用意できることは証明できた…」
「早く持ってきてもらおうか…チップ100枚を!!」
ユートは席に座り、テーブルを叩いてまきに迫る
その時、まきに一滴の冷や汗が流れた事は…テノール以外は誰も気付かなかった
【第三ゲーム・親ユート/ベットタイム】
ユート&アルカ組のチップが100枚追加
ユート&アルカ→101枚 特別対価【10年】
パサル&ゼロ→1枚 特別対価【20年】
クロウディア&オウミ→0枚 特別対価【20年】
まき→32枚 特別対価【未使用】
残りチップ
ユート&アルカ→1枚
パサル&ゼロ→1枚
クロウディア&オウミ→0枚
まき→32枚
ユート(8歳)は席に座り、茶碗を受け取る
「驚かされたぜ…まさか特別対価が年齢の徴収とは夢にも思わなかった」
ユートは素直に驚き、まきに対して賞賛の言葉を贈る
「煽てても何も出ませんよ…それよりも、早く掛け金を決めてください…まぁ時間制限は設けてませんので構いませんが……」
まきは若干ユートを急かすように言うが、時間制限など無いため強く言えず口ごもる
ユートの所持チップは参加料を払うだけで0枚となる
つまり、ゲームを始めるには更に5年の年齢を削らなければならない
ユートは頭を掻きながら打開策を必死に考える
その時、ユートはとあるに気がついた
(何だ……あれ?)
ユートは心の中でそう呟いたあと、突然脳の回転が激しくなり段々と構築されていく……このまま行くと必敗であるチンチロリンが……勝てるかもしれないゲームに変わる手順が……
「……なぁ? このゲームは【特別対価】を支払うこと無くチップを増やす事は出来るのか?」
先ずは最初の一投…これに全てが掛かっている
ここでつまずけばそれで終わりの質問である
「え? あぁはい……必ず払える証明さえあればその分のチップはお渡ししますが……ここから更に追加する事が可能なのですか?」
ユートは安堵する……まだ行ける、まだ勝てる…と
「それじゃあ俺は……『チップ100枚を要求する』」
ユートのその言葉に、まきだけではなく…パサルやアルカ達もユートの顔を見入って有り得ないと呟く
チップ100枚……要するに金額1億枚…
日本円に換算してしまうと『10兆円』にも及ぶ莫大な分のチップ…ユートは用意しろと言い出したのだ
「……それを払える証拠はあるのですか?」
当然疑う、否、疑わざるを得ない
そんな金を持っているなど誰も思わない…思えやしないからだ
「……十二神獣を一体なら呼べるんだよな? なら空間転移…もしくは高速移動が使える奴はいないか?」
ユートにそう言われ、まきは『羊』を呼び出した
「今すぐ俺をユースティア近くの俺の家に移動させてくれ」
ユートがそう言うと、羊は羊毛で空中に輪っかを作る…すると、目の前に見知った顔が映っていた
「な……ユート様!? それになんすかこのモコモコ…柔らかそうっすね……」
ユートはモコモコの輪っかを通り、館に帰ってきた
「あ…あの~…あまり触らないでくなさいモコ…」
「形が崩れると使えなくなっちゃうモコ」
羊の独特な語尾に頬がニヤけるドーラを置いて、ユートはいつもいるキッチンへと向かった
「っと……流石に子どもの姿はまずいか…魔法使えるし偽造の魔法で誤魔化しとくかな…」
ユートはそう言って、年齢を徴収される前の姿に見せかける
グツグツと野菜を煮込み、良い匂いを漂わせるキッチン
ユートは鼻歌を歌いながら鍋を回す女性の背後に忍び寄り……急にアホ毛を掴む
「ひゃん///」
突然掴まれた事に驚いたリンカはおたまを空中に放り投げ、後ろを振り返る
「だだ……旦那様!? 帰って来ていたのか……」
リンカはそう言うとユートを強く抱きしめる……ギリギリと背骨が軋む音が聞こえるほどに……
「あ…あぁ、実はまだ事が終わってなくてな…リンカ…お前にしか頼めない事なんだ」
ユートはそう言ってリンカの肩を掴んでリンカの目を見る
「え…あ…その…えっと……子ども達が見てるぞ…旦那様…」
頬を紅潮させ、視線が定まらなくなるリンカ
「……頼む! 金額『1億枚』程貸してくれないか? 倍にして返すから!!」
ユートのその言葉に……リンカは…はっ?と聞き返そうとするが…それよりも先に他の言葉が出てきた
「……わかっt……って、そんなに都合が着くわけないだろ!!」
リンカはそう言ってユートから離れると高まる鼓動を抑えようとする
「ほら…パルテノン皇国にちょこちょこっと行ってさ、前殿のお前が頼めば…頼む! どうしても必要なんだ!!!」
ユートはその場に頭をつき、土下座を繰り出す
そんなユートの姿を見て、リンカは少し悩んだあと……
「……多分無理だと思うが、やってみてやるよ」
リンカはそう言って、ユートと共に玄関にある黒電話式通信魔法媒体へ向かう
『はい、パルテノン皇国で……あれ? ユウ君?久しぶり~、元気してた?』
明るく元気に溢れた様な声…沖田だとすぐにわかってしまった
「あぁ、ちょっと土方を呼んでくれないか?」
ユートがそう言うと、沖田はすぐ隣にいたであろう土方に変わる
『ユートさんではないですか、今日はどの様なご要件で…』
土方に、早急に金額1億枚用意するように頼む
『………はぁ…ユートさんの事ですから何か大切な
事が起きているのですね…直ぐには用意できませんが貴方には迷惑をかけました、こちらで用意致しましょう』
土方がそう言ったと同時にユートは直ぐにモコモコと葛藤しているドーラの横を通り、ニュクスに戻っていった
「悪いな土方、急な頼みに応じてくれて妻として感謝するぜ」
リンカがそう言うと、土方は笑って答えた
『構いませんよ、ユートさんならちゃんと返してくれると思いますからね……』
「さぁ、これで用意できることは証明できた…」
「早く持ってきてもらおうか…チップ100枚を!!」
ユートは席に座り、テーブルを叩いてまきに迫る
その時、まきに一滴の冷や汗が流れた事は…テノール以外は誰も気付かなかった
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