異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした
オウミと音楽の使徒
バトルロワイヤルが始まって十分が過ぎた頃
既に一つのチームとその他の多数の人達が脱落していた
「なんか…飽きてきちゃったな~」
パサルはそう言って一人の男の首をへし折り外に放り投げる
「早すぎだろ…まだ十数分しか経ってねぇだろうが」
ユートはパサルの発言に若干のツッコミを入れつつ向かってきた奴等を殴り飛ばす
「だってぇ~…全然熱くなれないんだもん…」
「あそこのオウミちゃんみたいに暴れ回っちゃダメ?」
パサルは途中でユート達の円から離れてしまったオウミを指さす
オウミは雄叫びをあげながら目の前の敵を全て戦闘不能にさせてから場外に飛ばしている
「…お前が好き放題にしてたらろくな事が起こらないと確信している…却下だ、大人しくクロウディアを守る事を考えな」
ユートはそう言って一段落が着いたので中腰になって休息を取ろうとすると…オウミの雄叫びが止んだ
オウミの方を見ると一人の小柄な…いや、ユートと同じ位の身長の男がオウミの周りを駆け回りオウミを翻弄している
そして、オウミが目を回している間に男は懐に潜り込み顎を思いっ切り蹴る
「ヘイヘイヘ~イ!!ノリが悪いぜブラザー!!」
その男を良く見ると獣人族と見てわかる獣耳が生えていた
耳の形状から推測するに…『狐型』だろう
「パサル、まだ行くな」
ユートは隣でうずうずしているパサルを宥める
今興奮した獣を解き放ったら確実にオウミ諸共、場外行きにしてしまうだろう
「それじゃあそろそろ終わりにするぜ~!!!」
男は後方へ縦に回転しながら下がった後、オウミの腹に飛び蹴りを食らわせてリングから落とした
まだ脳震盪が響いており動く事が出来ず、オウミはあえなく失格となった
「ねぇ?ねぇ?もう行っていいでしょ?」
パサルは先程からまるで餌を目の前にして待てをさせられている犬の様であった…いや、犬の方がまだ辛抱強いだろう
「…さっさと終わらせてこい」
ユートはそう言って掴んでいたパサルの首根っこから手を離す
その後、パサルは脇目もふらずに一直線に男の元へ走っていった
男はオウミを倒した後、その周りにいた奴等を処理していると
パサルがやってきて顔面目掛けて拳を振るう
男はスグにパサルに気付き拳をかわすが、パサルは流れる様に後ろ回し蹴りに連携させて弍撃目を男の顔面に食らわせる
だが男はとっさに顔を逸らし、先程のオウミの様にした脳震盪を起こさなかった
「ねぇ…私と遊びましょ?」
パサルはそう言って男に手招きをする
それを見た男は小さく微笑むと名乗り出す
「イイぜ!俺は『DJリョー』だ!覚えときな!」
リョーはそう言って首に掛けていたヘッドセットを頭に付ける
「ねぇ…アナタ耳って頭の上のやつじゃないの?」
「顔の横に付けたら音は聞こえないんじゃない?」
パサルは耳の位置を指差すがリョーは笑って返す
「ん?あぁ、このヘッドセットからは音楽は出てないからな!」
「それじゃあ無駄話は抜きにして!楽しもうぜ!」
既に一つのチームとその他の多数の人達が脱落していた
「なんか…飽きてきちゃったな~」
パサルはそう言って一人の男の首をへし折り外に放り投げる
「早すぎだろ…まだ十数分しか経ってねぇだろうが」
ユートはパサルの発言に若干のツッコミを入れつつ向かってきた奴等を殴り飛ばす
「だってぇ~…全然熱くなれないんだもん…」
「あそこのオウミちゃんみたいに暴れ回っちゃダメ?」
パサルは途中でユート達の円から離れてしまったオウミを指さす
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そして、オウミが目を回している間に男は懐に潜り込み顎を思いっ切り蹴る
「ヘイヘイヘ~イ!!ノリが悪いぜブラザー!!」
その男を良く見ると獣人族と見てわかる獣耳が生えていた
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「ねぇ?ねぇ?もう行っていいでしょ?」
パサルは先程からまるで餌を目の前にして待てをさせられている犬の様であった…いや、犬の方がまだ辛抱強いだろう
「…さっさと終わらせてこい」
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