異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

犯される村と毒姫様

ユースティア王国に飛んでいったクローノは道中異様な光景を目にした
先程の村のように途中の村に異変が起こっていたのだ

「一体…何がどうなっておるのじゃ…」
クローノはそんな光景を見過ごして行きながらユースティアへと向かった




アルフェ村
そこは薬草や村独自のポーション製造によって生計を立てている村
今この村に生き物は存在しない
全てが毒に犯され死滅し、薬草なども毒によって枯れ果て畑も毒に犯され永遠に使えなくなってしまった

そんな村の中心に普通の体の汗腺にあたる場所から毒が流れ出てる女がいた
「任務完了です♪これより次の村に行ってきま~す♪」

女は次の村に向かって移動を開始した瞬間
頭上から急速に迫る気配を感じ回避行動を行う
するとさっきまでいた場所に大量の土砂が落ちてきた

「誰かな?私達わたくしさまに攻撃をしたおバカさんは」
女は上を見るとそこにはクローノの姿があった

「妾は急いでおるのじゃ、三分で方をつけてやるのじゃ」
クローノも一度は見過ごそうとしたがこの死んだ村から多数の生きた人間の気配を感じ取り戻ってきたのだ

「え~…私達に適うと思ってるの~?キャハハ♪私達も舐められたものね」
女は数秒の間笑った後クローノに対して殺気を向ける

「私達はNo.91、売られた喧嘩は買う様にマスターに教えられたので…殺しちゃいますね♪」
「でも…私達は疲れたのでこの二人があなたの相手をするね」
そう言いながらNo.91は指を弾くと地中から二人の男が出てきた

「姫はおいらが守る!」「……殺す」
二人は勢いよく出てきたがクローノはすぐに二人の上に土砂を落として埋める

「これ以上余計に人数を増やされても困るのじゃ…そこの二人には悪いが地中で眠っててほしいのぅ」
しかし、そんなクローノは無視してまた二人は出てくる

「ぶっ殺す!」
一人の男がもう一人の男の体を掴んでクローノに向けて投げつける

「切り刻む」
もう一人の投げられた男は身をよじらせ両手に持つ刀を交差させ自らを竜巻状にしてクローノに襲いかかる

「そんな一直線にくる攻撃に妾が当たるわけないじゃろうが」
クローノは男の攻撃の軌道から避けるが竜巻に引き込まれ体を切りつけられる

「逃げる事は出来ないよ、上空にいるからって油断は大敵だ」
クローノはあまらの負傷によって飛んでいられず地面に落ちてしまう

「そして~~!落ちてきたお前は俺に殺されるのだ」
男は腕を大きく振りかぶりクローノを殴り飛ばす

「No.101,No.102良くやったのじゃ、後で褒美をやろう」
No.91は二人に労いの言葉を送り、二人は有頂天になり三人はその場を後にしようとするがクローノを飛ばした方角から水鉄砲が飛んでくる

「あら?まだ生きていたの?No.102トドメを刺してきなさい」
No.102は刀を構えてクローノに近づき切りつけるがクローノに刀が触れた瞬間、粉々に砕け散る

「成程のぅ…やはり刀の内部を凍らせる事によって脆くしたのじゃな…主様の予想通りじゃったか」
以前カリス王国でゼロの刀がシャウラによって粉々になった仕組みはユートは低音脆性だと言っていたのを知り一か八かの賭けに出たクローノは刀に冷却フリーズの魔法を掛けて脆くしたのだ

「俺の刀が粉々に…許さない!」
No.102は拳を握りしめクローノを殴ろうとするがクローノはそれを待ってましたと言わんばかりにその拳を受け入れる
No.102はクローノを殴った手を抑え込む

「何だこれ…クソ硬い…」
クローノは殴られる瞬間鋼鉄化ヘビメタを使ったのだ
クローノはユートの頭の中を読んだ時に自分が使える魔法などを全て覚えたのだ

「妾を舐めん方が良いぞ」
クローノは苦痛に顔を歪めながらも飛び上がりNo.102の額に手を当てるとNo.102は踠きだし喉を掻きむしって死んだ

「陸で溺死するという奇妙な体験はどうじゃ?まぁ既に死んでおるから感想は聞けんがのぅ」
クローノは肩で息をしながらNo.91に対して声を上げる

「よく聞くがよい妾の名はクローノ、主様から貰った大切な名じゃ」
No.91はそれを聞いて首を傾げる
そんな事をいきなり聞かされたら誰でも同じ反応をするだろう

「妾が貴様に名を教えた理由は…今から貴様を殺す…冥土の土産じゃ覚えておくが良い」
クローノはそう言い終えるとNo.91に向けて手を掲げる

水砲キャノン
水属性魔法
大気中に舞っている水素を手に集め発射する魔法

「私達はお前の相手をするのは飽きた…だけど…No.102を殺したんだから少しだけ私達が相手をしてあげる♪」
No.91少し笑みを浮かべ服を脱ぎ始める

「なっ!貴様は痴女というものじゃったのか!?」
クローノはNo.91のいきなりの奇行に驚きを隠せなかった

「痴女とは失礼な…服を着ていたら私達の毒の邪魔になるだけだから脱いだのよ」
そんなやりとりをしている内に水砲キャノンはNo.91に当たるが…身に纏っていた毒によって相殺された

「さぁ…精々私様を楽しませて♪」

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