異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

小鬼の集落とアルカとのキス

俺とアルカは小鬼ゴブリン討伐のために魔獣の森へと来ていた

俺はまず『気配察知サーチ』で群れを探す
どうやら森を少し歩いたくらいに小鬼ゴブリンの群れがある
だが俺が想像してる群れとは様子が違う
何か違和感を感じる

俺はその違和感を確かめるべくアルカをその場に待機させ先に様子を見に行く事にした
するとそこには目を疑う光景があった

なんとゴブリン達が集落を作りそこで生活してる様子だった

「これは…いったいどういう事だ?」
俺は十数分様子を見ていたがやはり人間の様に生活している

骸の王リッチー』の瘴気に当てられて強化されてるとモモは言っていたが……
まさか知能まで強化されるとは……
「これは……少し考える必要があるな………」

そして俺はアルカの事が心配になり様子を見に戻るとそこにアルカの姿はなかった
俺はスグに『世界地図マップ』と『気配察知サーチ』を発動させ
アルカに付けておいた魔法も発動する

『ー標識指定マーキングー』
この魔法は空間属性魔法の応用スキルで俺の魔力を対象者に付着させる事によって『気配察知サーチ』よりもより正確に場所が解るようになるスキルだ

そして『標識指定マーキング』によってアルカの場所を発見した
……そこは先程まで俺が様子を見ていた小鬼ゴブリンの集落であった

「アルカ……お前の不幸スキルは相変わらずだな、仕方ない……」
俺は当初予定した計画とは全然違う事になってしまったが先にアルカが中にいるなら連れてくる手間が省けたと思えば良いだろう

俺は『潜伏』スキルを発動させ小鬼ゴブリンの集落の中心へ向かい走り出す
そしてついでに集落の様子をみると普通の小鬼ゴブリンとは違う上位個体や他の種族のモンスターも複数存在していた

剣を人間の様に扱う小鬼ゴブリン 『小鬼の剣士ゴブリン・ソードマン
魔法を扱う小鬼ゴブリン 『小鬼の魔術師ゴブリン・ウィザード
斧やハンマーなどを扱う小鬼ゴブリン 『小鬼の重戦士ゴブリン・ウォーリアー
他にも『オーク』や『上位スライムハイ・スライム』までいる

一体何なんだろうこの集落は……
そうして集落の中心に行くとそこには張り付けられたキリストの様な姿になっているアルカの姿があった

俺はその姿を視認するとプチン…何かが切れる音がした様な気がした

俺はスグに魔法を発動し辺りにいるモンスターを壊滅させる

『ー岩の彗星ロック・コメットー』
土属性魔法と火属性魔法の合成魔法で空中に十数個、岩を創り出し落下させるという単純な魔法だがその一つ一つの岩が強力で、落とした後にその岩を爆発させる魔法なのだ

そして急になにも無い空間から魔法が発動され同胞が殺されていく姿をみて集落にいたモンスターは激怒し何も無い所に『火玉フレイム』を放ったり
手に持つ槍や棍棒を辺りに投げつけたりしているがそんな事をしていたら仲間に当たるの当然だろう

当然逃げ出すモンスターもいたが俺は逃がさない様に俺はこの集落を囲う様に魔法を発動させる

『ー閉じ込める土の壁ドームー』
これは土属性魔法と空間属性魔法の合成魔法で空間属性魔法でどの程度の大きさで壁を出現させるか決めてその後に土属性魔法で壁を発現させる
そしてこの壁は『鋼鉄化ヘビメタ』も複合しておりどんな攻撃もある程度は防げる様になっていた

俺はたった5,6個降らせただけだが集落は大混乱になっていた
そして俺はその混乱に乗じアルカを解放する

「ユ、ユ~トォ…怖かったよぉ……」
アルカの泣き顔をみて安堵する

俺はしばらく待ち集落のモンスターの数が1/4ぐらいなった時に俺は拘束魔法を発動させこれ以上のモンスターの数の減少を防ぐ

『ー影からの拘束シャドールバインドー』
これは闇属性魔法の一つの影属性魔法である
拘束対象の持つ影から縄状の物を出現させ拘束するという魔法だ

そして残ったモンスター全員を拘束した後に1箇所に集める
そしてアルカに今回のクエストの真の目的を告げる

「アルカ、実は今回のクエストはお前のレベル上げの為にも来ているんだ」 

「レベル上げ…?」
アルカは首を傾げる
恐らくこう思っているのだろう
(ユートがいるのだから私が強くなる必要は無いのでは?)

「アルカ、お前には強くなって俺の背中を任せたい、それが…こ…恋人ってもんだろ」
俺は初めて意識して口説き文句を言った
……意識して言うと物凄く恥ずかしいな
俺は少し頬を赤らめながらアルカにそう告げるとアルカはしばし俯いて覚悟を決めたのか真剣な眼差しで俺を見つめる

「手順は単純だ、アルカは広範囲に影響を及ぼす魔法かスキルは持ってるか?」

「まぁ…一つだけ……でも威力も低いですし凡庸性も悪いので全然使ってませんが……」
あるなら良かった
無いのであれば1匹1匹殺していって貰う所だった

「そうかなら…ちょっと我慢しろよな」
俺はアルカの腰に手を回し口と口を付ける
これはいわゆる『キス』というものだろう
だが俺の目的はただモンスターの前でイチャイチャする事ではない

俺が今アルカにキスした理由は俺の魔力をアルカに注ぐ為である
そうする事によって無駄なく魔力を送り込めるからだ

そして魔力注入キスを終えしばらくの静寂の後アルカは顔から火が出るほど赤くなっていた

「それじゃあアルカ、あのモンスター共に向かってお前の魔法を放ってくれ」
俺はアルカの顔に関してはデフォだと思いスルーし指示を出す

「……え?、あ、解りました」
そう言ってアルカがモンスター共に向かって手をかざす

『ー火の海シー・オブ・ファイアー』
これは火属性魔法で広範囲に火を拡散させる魔法である
しかしこれは初級魔法である為使用される事はほぼないがユートの魔力によって威力は上位魔法並にまで強くなっていた

そして全てのモンスターを燃やし尽くすと俺は死体が残ってるモンスターを無限収納アイテムボックスに入れ
俺とアルカはその場を後にした



依頼名クエストネーム] 小鬼ゴブリンの群れの討伐
☆★クエストクリア★☆
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