異世界転移した俺は異世界ライフを満喫する事にした

森崎駿

薬草採取で危険がいっぱい!?

前言を撤回しよう

確かにアルカを見てるだけで退屈になる事はないが……こっちの心臓が潰されそうだ……

少し歩けば足を引っ掛けて転ぶか上から毛虫などが降ってきたり
また少ししたら今度はモンスターが突進をかましてきたり
(その度に俺が始末してる)
モンスターが攻撃を仕掛けてくるのはまだ良いが
挙句の果てにはいきなり森の木が倒れてくるのだ!
その時には流石の俺も度肝を抜かした

そう退屈しないで済む程度ではすまない
この娘、アルカといると常に危険が背後にあると認識した方が良い

俺は急なモンスターの出現に対応出来るように常に『気配察知サーチ』を発動しっぱなしにしたり

また木が倒れてきても反応出来るように俺は常に『感性強化センスアップ』と『肉体強化グロウアップ』を発動させ周りの細かい空気の変化にも反応出来るようにし何かあったらアルカを抱えて避けられるように身構える

ここまで万全な状態にしても俺達に降り掛かる不幸な現象を抑えきる事は出来ない

「なぁアルカ……お前が普通の奴よりも強くなった理由ってこんな環境で生きてきたからなんだな……確かにこんな事を24時間365日ずっと続けてたら強くならなきゃおかしいってもんだな」

「そうですか?…まぁ確かに普通の一般人よりかはステータスが高いかもですが日に日に大きくなる不幸な現象には流石に気が滅入りますよ……」

まぁそれが普通だな
だがなんだろうな……この状況を楽しんでる自分がいる……
この常に警戒し常に死にひんしていて常にギリギリなこの感じ……
俺からしたら「羨ましい」事このうえないな……

あぁなるほど…俺が羨ましがられてた理由ってこういう事だったんだな
自分が持ってないものを欲しがる
羨ましがる……
まさに無いものねだりってやつだな………
そんな事を考えているとアルカの元気な声が聞こえてきた

「あっ!見てくださいユート!あんなにたくさん薬草がありますよ!」 
そう指さした場所はまさに薬草の楽園と言える程の広く…そして多く薬草が生えていた

「やりましたね!これでクエストは達成ですよ♪」
だが俺は違和感を覚えていた

おかしい………
薬草というのは人間だけでなくモンスターにも効くのだ
だからこそ魔物や野生の動物…猛獣までも薬草を摂取するのだ

そう考えるとこの現場は不自然なのである
なぜこんなにたくさんの薬草が生えているのに野生の魔物達は摂取しないんだ

「お…おいアルカ……ちょっとまt……」
アルカを静止しようとするもその思いは届かずアルカは薬草採取を始めようとしたその時

地面の中から巨大なヘビが現れた

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